LG CNSは4月1日、企業のロボット転換(RX、Robot Transformation)を支援する専任組織「RX Innovation LAB」を設立したと発表した。ロボット導入戦略の立案からワークフロー再設計、概念実証(PoC)による効果検証までを一貫して支援し、RX事業の拡大を図る。
RX Innovation LABは、企業の業務環境や導入目的に応じたロボット活用方針を策定するほか、業務プロセスの見直しやPoCを通じた生産性検証まで、導入の全工程を担う。
同社によると、同組織では最適なロボット転換策を設計するため、3段階のプログラムを提供する。第1段階の「INSIGHT」では、顧客企業の産業特性や現場環境、業務プロセスを分析し、ロボット導入の候補領域を洗い出す。
第2段階の「DESIGN」では、自律移動ロボット(AMR)やヒューマノイドなどから最適なロボットソリューションを選定する。あわせて、人とロボットの役割分担や安全・品質基準を踏まえ、業務ワークフローを再設計する。
第3段階の「PROOF」では、作業者の行動データを学習に活用しながらロボットシステムを実装し、PoCを実施する。これにより、現場への適用可能性、生産性、安全性、運用効率を体系的に検証する。
LG CNSは、個別工程の自動化にとどまらず、業務全体のワークフローを見直す形でRXを推進するとしている。例えば物流企業では、商品の入庫から保管、分類、ピッキング、梱包、出荷までの全工程を分析し、ロボットの適用効果が高い工程を特定する。
その上で、移動経路や処理時間、人との協業が発生する区間などを可視化し、最適な工程順序と作業分担を設計する。
今回の組織新設により、LG CNSは企業向けにDX、AX、RXを一体で支援する体制が整ったと強調した。
LG CNSのCEOは「ロボット転換の本質は、単なる自動化ではなく、業務プロセス全体を見直し、生産性を再設計して革新することにある」とコメント。「LG CNSはフィジカルAIの能力を基盤に、産業現場に最適化したRXモデルを構築し、顧客の生産性向上と成長の加速を後押しする」と述べた。