BitMine Emergen Technologiesが直近1週間でEthereum(ETH)を7万1179ETH追加取得し、5週連続で保有を積み増した。購入額は約1億4700万ドル(約221億円)で、2026年に入ってから最大の週間購入額となった。Cointelegraphが3月31日(現地時間)に報じた。
同社は直前の4週間でも計23万8244ETHを取得しており、今回の追加取得で連続買い増しは5週に達した。声明によると、今回の週間購入額は従来の週間平均である9300万〜1億300万ドルを上回った。
こうした積極的な取得の背景について、BitMineは市場見通しを挙げる。トム・リー会長は「基本シナリオは、Ethereumがミニ・クリプト冬の最終段階にあるということだ」と述べ、「BitMineは過去4週間、毎週Ethereumの購入ペースを引き上げてきた」と説明した。
暗号資産市場では、2025年10月の大規模な清算以降、価格変動の大きい局面が続いている。中東情勢の緊張が続く中、暗号資産ETPへの資金流入は鈍化しており、機関投資家のモメンタム低下を示す兆候もみられるという。
トム・リー氏は、市場反転の条件として原油リスクの緩和を挙げた。同氏は「暗号資産と株式は原油と逆方向に動く逆相関が強まっており、その強さは過去1年で最も高い水準にある」と指摘した。
その上で、「株式市場が原油価格の先行きに確信を持つまでは、原油高は株式と暗号資産の逆風になる」とし、「ミニ・クリプト冬は原油の上昇リスクがピークアウトする局面で終わる可能性が高い」との見方を示した。
Ethereumを財務資産として保有する企業の間では、BitMineの保有規模にも注目が集まっている。StrategicEthReserveは大規模なEthereum保有主体67社を追跡しており、BitMineはその一覧で首位に立っているという。
同集計では、SharpLink Gamingが86万3000ETHで2位、Ether Machineが49万6000ETHで3位だった。上位3社のうち、年内の購入実績を公表したのはBitMineのみとしている。
BitMineの大規模な積み増しは、弱気相場の終盤を見込んだ動きと受け止められる。ただ、Ethereum相場の本格的な反転を見極めるには、企業の買い増しに加え、マクロ環境の安定や機関資金の流入回復も焦点となりそうだ。