ビットコイン(BTC)は直近2カ月、6万〜7万ドル(約900万〜1050万円)のレンジ相場が続いている。レバレッジ取引が主導する一方で現物需要は弱く、短期保有者の含み損も重なって、上昇の勢いを欠いているとの見方が出ている。
Cointelegraphが3月31日(現地時間)に報じたところによると、暗号資産マーケットメイクを手掛けるWintermuteは、主要取引所で無期限先物の取引が引き続き現物を大きく上回っていると分析した。無期限先物の出来高は現物の15倍に達しており、相場形成におけるレバレッジポジションの影響が強まっているという。資金調達率(ファンディングレート)はプラスとマイナスの間を行き来しており、明確な方向感は出ていない。
一方で、レバレッジ取引が維持されているにもかかわらず、市場の確信はむしろ弱まっている兆候もみられる。ファンディングレートの変動率は2.9%と、2025年の5%台から低下した。大きなポジション移動が減るなか、狭い値幅で短期売買が繰り返される、もみ合い色の強い局面に入っていると説明している。
現物市場の需要回復も鈍い。30日時点の見かけ需要(apparent demand)はマイナス6万BTCとなり、蓄積を上回る流出が続いていることを示した。現物取引所に流入するステーブルコインも約4億5200万ドル(約678億円)にとどまり、2年ぶりの低水準に近づいた。これは現物市場の買い余力を測る指標としてみられることが多く、新規資金が積極的に流入していない状況を裏付ける材料とされる。
短期保有者の含み損拡大も、上値を抑える要因として挙げられた。短期保有者の実現価格(平均取得単価)は約8万5800ドル(約1287万円)で、足元のビットコイン価格はこれを下回って推移している。このため、最近参入した投資家の多くが含み損を抱えているとみられる。ビットコインの分析者であるアクセル・アドラー・ジュニア(Axel Adler Jr)は、短期保有者SOPRが110日超にわたって1.0を下回っていると説明した。SOPRは、保有者が利益確定か損失確定か、どちらで売却しているかを示すオンチェーン指標だ。
さらに、短期保有者の実現価格の前年比はマイナス5.35%となり、2022年の弱気相場以降で初めてマイナスに転じた。損失を抱えた状態が数カ月続けば、相場が小幅に戻した局面でも売りが出やすくなり、上値が抑えられる可能性がある。