銀価格は軟調な推移が続いている(写真=Shutterstock)

銀価格は2026年の安値から約18%反発し、足元では72ドル台で推移している。短期的には買いシグナルが増えている一方、日足チャートでは弱気の「ベアフラッグ」がなお意識されており、相場の方向感を見極めるうえで74ドルの回復が重要な節目となっている。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoは3月31日(現地時間)、銀相場について、短期的な反発の兆しはあるものの、日足ベースではなお下押しリスクが残ると報じた。主要レジスタンスを上抜けできるかどうかが、今後の値動きを左右するという。

今回の反発要因として、同メディアは「隠れ強気ダイバージェンス」を挙げた。12月12日から3月26日にかけて、銀価格は安値を切り上げた一方、モメンタム指標の相対力指数(RSI)は安値を切り下げた。121ドルから始まった調整局面で、売り圧力が段階的に弱まっている可能性を示す動きだとしている。

先物市場のポジションにも、底入れを示唆する動きが一部でみられた。米商品先物取引委員会(CFTC)の週次COT報告(3月24日時点)によると、非商業部門のロングは2813枚増の3万3938枚、ショートは21枚増の9265枚だった。一方、未決済建玉(OI)は前回報告比で1594枚減少した。BeInCryptoは、建玉が減るなかでロングが増えた点について、追随的な買いよりも、選別的な買いが入った可能性を示すとみている。

COMEXの銀先物スプレッド(SI1-SI2)は引き続きコンタンゴ(期先価格が期近価格を上回る状態)にある。ただ、スプレッドは3月20日のマイナス0.82から足元ではマイナス0.52へと縮小しており、コンタンゴ幅は狭まった。BeInCryptoはこれを、期近の需給逼迫感がやや戻りつつあるサインと解釈している。

相場の変動要因としては、ドル高も挙げられた。ドル指数(DXY)は100を上回り、直近1カ月で約3%上昇した。BeInCryptoは、イラン紛争が原油価格を押し上げ、ドル高圧力につながったとみている。一方で、直近1週間ではDXYと銀がそろって約1%上昇しており、安値圏では両者の逆相関が弱まる可能性にも言及した。金は直近1週間で1.76%上昇したが、直近1カ月では約13.7%下落し、銀は同期間に23%調整した。

4月の重要な分岐点として示されたのが74ドルだ。日足終値で74ドルを上回れば、最初の構造変化とみなされる可能性がある。その場合、次の関門は20日指数平滑移動平均線(EMA、75ドル)と50日EMA(78ドル)の回復となる。両水準を明確に上抜ければ、88.96ドルに向けた反発シナリオが視野に入り、ベアフラッグが無効化される可能性があるという。

一方、下値リスクもなお大きい。20日EMAは100日EMA(73ドル)に接近しており、弱気のクロスが発生するリスクが高まっている。74ドルを回復する前にこのクロスが生じた場合、66ドルや60ドル(2026年安値)を再び試す展開が意識される。さらに、日足終値で68ドルを下回ればベアフラッグ下限を割り込み、値幅測定では約36%の下落余地が生じ、第1目標は52ドルになるとBeInCryptoは分析している。

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