ビットコインについて、2026年中に史上最高値を更新するのは難しいとの見方が強まっている。予測市場Polymarketでは年内に12万ドル台を回復する確率が15%にとどまり、市場では慎重な見方が優勢だ。
Cointelegraphが3月31日に報じたところによると、ベテラントレーダーのピター・ブラント氏は「2026年に新高値はつけない。おそらく2027年4〜6月期まではないだろう」と述べた。ビットコインの直近の史上最高値は、昨年10月に記録した12万6100ドル。Polymarketでも、2026年中にビットコインが12万ドルを回復する確率は15%と低水準にとどまっている。
足元の値動きも、こうした慎重論を裏付けている。CoinMarketCapによると、ビットコインは執筆時点で6万6329ドルと、直近7日間で3.46%下落した。史上最高値からは約47%低い水準にある。
ビットコインは2月6日に6万ドルまで下落し、年初来安値をつけた。ただ、ブラント氏はこれが底ではない可能性があるとみている。同氏は、今年9〜10月の価格帯を再び試すか、やや下回る水準まで下げる可能性があるとしたうえで、「それが弱気サイクルの底となり、新たな強気サイクルが始まる」との見方を示した。
弱気局面入りを示唆する声は他にもある。ビットコインアナリストのウィリー・ウー氏は3月17日、Xへの投稿で「流動性の観点では、ビットコインは弱気相場の約3分の1地点を通過している」と述べた。SkyBridgeのマネージングパートナー、アンソニー・スカラムーチ氏も先週、ビットコインは4年周期のうち弱気局面にあるとし、「何かを信じれば、それが自己実現的な予言を生む」と語った。
資金フローやセンチメント指標も弱気材料となっている。ビットコイン現物ETFは4週連続の純流入が途切れ、前週末までの1週間では2億9618万ドルの純流出を記録した。「クリプト恐怖・強欲指数」も3月20日以降、「極度の恐怖」圏にとどまっており、月曜時点のスコアは8だった。
もっとも、見方が一方向に傾いているわけではない。Fundstrat Researchの責任者トム・リー氏は1月、「痛みを伴う下落」の可能性を警告する一方で、ビットコインが年内に史上最高値を更新するとの予想は維持していると明らかにした。