XRPは2026年に入って28.8%下落しているが、市場ではなお十分に織り込まれていない支援材料が3つあるとの見方が出ている。ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが31日、報じた。
Yellowの会長を務めるアレクシス・シルキア氏は、XRPの価格には規制の明確化、XRP Ledger(XRPL)のアップグレード、そしてRippleのステーブルコイン「RLUSD」の成長が十分反映されていないと指摘した。
シルキア氏はCointelegraph Magazineのインタビューで、まず「規制の明確化」を挙げた。3月初旬、米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)は、既存の証券法を暗号資産にどう適用するかを整理した68ページの文書を公表した。
SECとCFTCは機能に基づく分類枠組みを導入し、XRPをビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)などと並ぶ「デジタル商品(digital commodity)」に分類した。シルキア氏は、こうした整理が大手機関の参入を阻んできた障壁を下げる可能性があるとみている。
2つ目の材料として挙げたのが、XRPLのアップグレードだ。同氏によると、この2年間でオンチェーン本人確認や資産のクローバック(clawback)機能、許可型DEXなど、主要な機能拡張が6件実施された。
自動マーケットメーカー(AMM)は2024年3月に導入され、2025年10月にはマルチパーパストークン(MPT)が実装された。2026年2月にはパーミッションド・ドメイン(XLS-80)が公開され、先月にはパーミッションドDEX(XLS-81)も追加された。
ネイティブレンディングプロトコル(XLS-66)については、rippled v3.1.0を通じて有効化に向けた投票段階に入ったという。
3つ目の材料は、RLUSDとXRPの補完関係だ。RLUSDはRippleが2024年12月、規制下の事業部門であるStandard Custody & Trustを通じて立ち上げたステーブルコインだ。
シルキア氏は、RLUSDとXRPは競合関係にはなく、XRPは高速かつ低コストの決済レイヤー、RLUSDは価値の安定した単位として機能すると説明した。RLUSDが成長すればXRPL上の利用が増え、結果としてXRPにも追い風になる可能性があるとしている。
The Crypto Basicによると、RLUSDの時価総額は2025年4月に約2億9400万ドル(約441億円)を記録し、同年7月には供給量が6億ドル(約900億円)を超えた。足元の価値は14億1000万ドル(約2115億円)で、世界のステーブルコインで8位の規模となっている。