Hancom Inspaceは3月31日、民間初のハイパースペクトル衛星「世宗3号」が地上局との初交信に成功したと発表した。衛星本体とシステムの正常稼働を確認しており、同社はハイパースペクトルデータを活用した商用サービスの本格展開を進める。
「世宗3号」は30日午後8時2分(米太平洋時間30日午前4時2分)、米カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から、SpaceXのロケット「Falcon 9」で打ち上げられた。打ち上げ後、地上局との初交信に成功し、衛星の本体およびシステムの状態が正常であることを確認した。
衛星は幅200mm、奥行き100mm、高さ340mm、重量約10.8kgの6U級の超小型衛星。高度500~600kmの低軌道で地球観測ミッションを担う。
Hancom Inspaceは、既に運用している世宗シリーズ衛星と「世宗3号」を組み合わせたコンステレーション運用体制を構築し、再訪時間の短縮とデータ融合による分析能力の強化を進める計画だ。自社開発のマルチソース情報融合型AI分析プラットフォーム「InStation」を基盤に、農業、環境、国防などの分野向けにカスタマイズしたデータサービスを拡大する方針としている。
チェ・ミョンジン代表は「ハイパースペクトル衛星は、単に“見るデータ”から、観測対象を理解するデータへのパラダイム転換を意味する」とコメントした。その上で、「運用中の衛星データ分析体系に『世宗3号』の独自の知能を加えることで、産業現場の意思決定をさらに高度化し、データ基盤の産業エコシステムを本格的に拡大していく」と述べた。