Musinsaは31日、2025年通期の連結売上高が前年比18.1%増の1兆4679億ウォン(約1615億円)、営業利益が同36.7%増の1405億ウォン(約155億円)だったと発表した。増収増益を確保した一方、純利益はRCPS(償還転換優先株)の会計処理変更の影響で減少した。
売上高は3年間で2倍超に拡大した。2022年の売上高は7084億ウォンで、2022年から2025年までの年平均成長率(CAGR)は27.5%だった。
2025年の連結当期純利益は77億ウォン(約8億円)と、前年比41.2%減少した。単体では当期純損失291億ウォン(約32億円)を計上した。
同社は、RCPSを負債として認識する会計方針への変更が要因だと説明した。会計上、RCPSの負債計上に伴う利息費用を反映したためで、実際のキャッシュ流出を伴うものではないとしている。
2025年10〜12月期の連結売上高は前年同期比17.0%増の4949億ウォン(約544億円)、営業利益は同58.9%増の699億ウォン(約77億円)だった。
単体ベースの通期売上高は1兆3529億ウォン(約1488億円)で、前年比22.9%増。営業利益は1458億ウォン(約160億円)で、同29.7%増となった。10〜12月期の単体売上高は前年同期比23.0%増の4705億ウォン(約518億円)、営業利益は同59.5%増の714億ウォン(約79億円)だった。
同社は、オンラインとオフラインの両チャネルで競争力を高めたことに加え、自社ブランド「Musinsa Standard」の急成長が過去最高業績につながったとしている。
通期の連結営業利益の伸び率は、売上高成長率を大きく上回った。Musinsaは、プラットフォーム事業として一定水準まで固定費を整備したことで、売上拡大が利益に結び付きやすくなり、収益化が本格化したとの認識を示した。
企業のキャッシュ創出力を示すEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は、2025年の連結ベースで2480億ウォン(約273億円)となり、前年比27.1%増加した。
2025年の売上構成比は、手数料売上が38.76%で最も高く、製品売上が30.78%、商品売上が27.3%で続いた。輸出実績は489億ウォン(約54億円)と、前年比で10倍超に拡大した。
海外では現在、13の国・地域で「Musinsa Global Store」を運営している。
オフライン事業では2025年、自社ブランド「Musinsa Standard」を含むファッションセレクトショップ「Musinsa Store」などの出店を韓国各地で拡大した。会社によると、同社が運営するオフライン店舗の年間来店者数は3200万人を超えた。
2026年は、スニーカー専門のセレクトショップ「Musinsa Kicks」のホンデ、ソンスエリアでの出店や、「Musinsa Outlet Lotte Mall Eunpyeong店」の開業などを通じ、キュレーション戦略を強化する方針だ。
グローバル市場では4月、日本で注目を集めるファッション企業と協業し、ポップアップストアを展開する予定だ。ZOZOTOWNとの連携も強化し、新興ブランドの海外進出を支援するパートナーとしての役割拡大を目指す。
中国では、2025年末に上海で初出店した自社ブランドとセレクトショップが安定運営の段階に入っており、2026年から追加出店を本格化する計画としている。
Musinsaのチョ・ナムソン代表は「オフラインとグローバル市場への急速な拡大に伴い大規模な投資を進めてきたが、収益性は揺らいでいない。利益を再投資する好循環が始まりつつある」とコメントした。その上で「今後開業するオフライン店舗の売上が通期業績に本格的に反映されれば、事業規模の拡大と企業価値の向上に一段と弾みがつく」と述べた。
同社は同日午前、ソウル市城東区の本社「Musinsa Seongsu N1」で第14期定時株主総会を開き、チョ・ナムソン代表を登記取締役に選任した。2025会計年度の財務諸表承認などの議案も原案通り可決した。