写真=AppleExplainedのYouTubeより

米ITメディアのTechRadarは28日(現地時間)、Appleの創業50周年を前に実施した「歴代ワースト製品」調査の結果を公表した。首位は2020年版Mac Pro用ホイールキットで、価格に見合わない実用性の低さが厳しく問われた。

今回の調査は読者アンケート形式で実施された。TechRadarは、Appleが数多くのヒット製品を生み出してきた一方で、設計や価格設定を巡って批判を受けた製品も少なくないと指摘している。

首位となったMac Pro用ホイールキットは、56%の票を集めた。価格は700ドルと高額だったが、車輪を固定するブレーキ機構を備えておらず、実用面で疑問視する声が出た。

2位はMRヘッドセット「Vision Pro」で、得票率は14%。技術面での完成度は評価されたものの、3499ドルという価格の高さが普及の壁になったとみられる。重量による装着感の問題や、コンテンツ不足も課題として挙げられた。

3位には「Magic Mouse 2」が入った。充電端子を底面に配置したため、充電中は使用できない設計が使い勝手の悪さとしてたびたび批判されてきた。

このほか、耐久性や利便性を巡って議論を呼んだ製品も上位に入った。レザーケースの代替として投入された「FineWoven」ケースは、傷や汚れが目立ちやすいとして4位に入り、約1年で販売を終えた点もあらためて注目された。5位には、円形デザインで持ちにくいとされた通称「Hockey Puck Mouse」が入った。

さらに、低価格モデルを掲げながら価格競争力に欠けた「iPhone 5C」や、手書き認識の精度に課題を抱えていた1990年代のPDA「Newton MessagePad」も一覧に名を連ねた。

過去の深刻な不具合事例としては、1980年代に発売された「Apple III」も取り上げられた。内部チップがソケットから外れたり、過熱によって筐体に問題が生じたりしたことで、1万4000台が回収対象となった。また、操作をイヤホンケーブル側のコントローラーに依存した第3世代「iPod shuffle」、耐久性や操作性を巡って不満が出た初代「Siri Remote」、拡張性の低さから「ゴミ箱」とも呼ばれた2013年版「Mac Pro」もランクインした。

TechRadarは、今回挙がった製品群について、技術革新が必ずしも実用性や価格に見合う価値に結び付くとは限らないことを示していると分析した。あわせて、Appleは今回首位となったホイールキットとMac Proのラインアップをすでに販売終了としており、ハードウェア戦略の変化をうかがわせると報じた。

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