写真=LG Chemの電子材料製品群

LG Chemは3月30日、電子材料事業の売上高を現在の約1兆ウォンから2030年に2兆ウォンへ拡大する方針を明らかにした。AI半導体や自動運転向け、次世代ディスプレイ向けの高性能材料需要の拡大をにらみ、同事業を将来の成長の柱に位置付ける。

電子材料は技術参入障壁が高く、顧客との長期取引につながりやすい分野とみている。このためLG Chemは、先端素材研究所の傘下に半導体、電装、次世代ディスプレイ関連の先行研究開発組織を統合・新設し、将来の材料ポートフォリオ転換を加速する。

半導体分野では、AIや高性能コンピューティング(HPC)向け需要の増加を背景に、パッケージング材料事業を拡大している。メモリ向け材料で培った技術を基盤に、AI向けや非メモリ向けのパッケージング材料へと領域を広げる。

同社はこれまで、CCL(銅張積層板)やDAF(ダイアタッチフィルム)など既存のパッケージング材料で実績を積んできた。足元では、微細回路の接続に使うPID(Photo Imageable Dielectric)の開発を終え、グローバル半導体企業との協業を進めている。ガラス基板など次世代パッケージング分野の先行開発にも取り組む。

電装材料では、電気自動車や自動運転市場の成長に合わせて用途を広げている。バッテリーやESS向けの放熱接着剤に加え、モーター、パワー半導体、通信、センサーなど幅広い部品領域にソリューションを供給し、電装メーカーとの共同開発も進める。

また、自動車ガラスの光や熱の透過を制御するSGF(Switchable Glazing Film)や、ホログラフィック・ウインドシールド・ディスプレイ(HWD)向けフォトポリマーフィルムなど、次世代モビリティ向け材料でもグローバルパートナーとの協力を継続している。

ディスプレイ材料分野では、XRやロボットなど用途の広がりに伴い、関連材料の開発需要が急増している。LG Chemは、独自の材料設計技術と特許に基づく研究開発力を強みに、次世代ディスプレイ市場で主導権の確立を目指す。

事業戦略を主導するCEOのキム・ドンチュン社長は、1996年の入社後、半導体材料・電子材料事業部長や先端素材本部長を歴任した。就任後は、技術障壁が高く収益性の高い高付加価値事業への経営資源の集中を進めてきた。

LG Chemは2026年、「グローバル100大革新企業」でグローバル化学・素材企業のうち首位に選ばれたとしている。

キム社長は「LG Chemはこれまで、石油化学から先端素材へと誰よりも速く事業ポートフォリオを転換し、事業環境の変化の中でも挑戦と飛躍を続けてきた」と述べた。その上で「将来の新素材分野に徹底して集中し、あらゆる能力と技術を投入することで、技術中心の高付加価値先端素材企業へと生まれ変わる」と語った。

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