Coupangは3月30日、2025年7~12月に実施された政府の「高効率家電還付事業」で、同社経由の還付総額が227億5000万ウォンに達したと発表した。Coupangによると、これは同期間のオンライン流通チャネル全体の還付額のおよそ2割に当たり、単一の流通企業としては最大規模となる。
高効率家電還付事業は、エネルギー効率の高い家電製品を購入した消費者に対し、購入額の10%を還付する制度。還付額は1人当たり最大30万ウォン(約3万3000円)で、内需喚起に加え、電力消費の削減や国内家電産業の競争力強化を狙いとしている。
政府によると、エネルギー消費効率1等級の家電は、5等級の製品に比べて電力使用量を約30~40%削減できる。とりわけエアコンのように消費電力の大きい製品では、効率等級によって年間の電気料金に最大2万5000ウォン(約2750円)以上の差が生じるという。
Coupangは、こうした省エネ効果や割引メリットを訴求するため、アプリ内の主要なマーケティング枠やSNSチャネルを活用。物流サービス「ロケット設置」と連動させることで、購入から設置までの利便性を前面に打ち出した。
あわせて、「クガセ(Coupang家電・デジタルセール)」と連携した専用企画展や、カード会社による割引特典も用意し、高効率家電をより手ごろに購入できる環境を整えたとしている。
こうした取り組みは、エネルギー消費効率1等級の家電を手がける中小企業の販路拡大にもつながった。事業期間中、中小家電ブランドカテゴリーの売上高は前年同期比で3桁増となった。
Coupangのハロルド・ロジャース暫定代表は「Coupangの物流システムとマーケティング力が政府の政策と結びつき、意味のある相乗効果を生み出した」とコメントした。その上で「今後も高効率家電の普及を通じて顧客の負担軽減を図るとともに、競争力のある中小企業がCoupangとともに成長できる流通基盤を築いていく」と述べた。