Toyotaは、品質基準の一部を見直してコスト削減を進める。サプライヤー向け会議では、サトウ・コウジCEOが「このままでは生き残れない」と述べ、自動車業界を取り巻く環境変化への強い危機感を示した。
米Automotive Newsは27日(現地時間)、サトウCEOが会議で「いま私たちは生き残りをかけた戦いをしている」と強調したと報じた。背景には、中国メーカーの急成長による低コスト攻勢に加え、車の競争力を左右する要素としてソフトウェアの重要性が高まっていること、さらに関税問題も重なっていることがある。
サトウCEOは「今後はさらに厳しい戦いになる」としたうえで、「生産性を全体として改善しなければならない」と述べた。
こうした中、Toyotaは従来の厳格な品質基準を一部見直す「スマートスタンダード活動」を進める。これまで微細な外観不良がある部品も廃棄してきたが、今後は顧客の目に触れない部位に使う部品について基準を緩和し、廃棄の抑制につなげる。
購買担当のニシハラ・ショウジ氏は、新基準の必要性について「一般の顧客がこうした部品を目にすることはない」と説明した。Toyotaはあわせて、部品サプライヤーが維持する金型や治工具の削減も進める計画だ。
一方、4月1日付でCEOに就くコン・ケンタCFOも、「Toyotaは依然として安定していない」と述べ、危機感を共有した。そのうえで、「競争力を回復し、Toyotaの強みを取り戻さなければならない」とし、コスト削減と生産効率の引き上げを最優先課題に挙げた。
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