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予測市場の月間取引高が200億ドルを突破した。ブロックチェーン分析企業TRM Labsは、2025年初頭の12億ドルから半年で17倍に拡大したと分析。取引は地政学や米政治、マクロ経済を巡るテーマが主導しており、市場拡大に伴って市場操作への懸念も浮上している。The Block Cryptoが27日(現地時間)に報じた。

TRM Labsの報告書によると、予測市場では地政学的対立や米国政治、マクロ経済イベントが主要な取引テーマとして存在感を高めている。暗号資産価格そのものを予想する従来型の取引に比べ、複数のテーマに資金が分散する構図が鮮明になっているという。

同社は、「予測市場は単一テーマに依存するのではなく、複数の論点が重なり合いながら取引が広がる構造にある」と説明した。

取引高上位には米政治関連の契約が並び、引き続き強い影響力を保っている。一方、暗号資産価格に関する予測は依然として一部にとどまる。スポーツやエンターテインメント関連のベッティングは、中規模の参加者や経験豊富なマーケットメイカーを中心に活発だという。

その半面、市場操作への警戒は強まっている。TRM Labsは、特定のウォレットが大型ニュースの公表前に持ち高を積み上げたり、高額の賭けを行った直後に市場を離れたりするなど、伝統的な金融市場でも問題視される操作的な動きが確認されたと指摘した。

具体例として、2026年初めに米国の対イラン軍事行動を巡る予測市場で、4つのウォレットが4万ドル(約600万円)を87万2000ドル(約1億3080万円)に増やしたケースが挙げられた。この事例ではインサイダー取引の疑いが浮上しており、これらのウォレットは同一のブリッジを通じて資金を調達し、利益確定後に直ちに資金を引き出して市場から姿を消したとされる。

こうした動きを受け、KalshiとPolymarketは、内部情報に接し得る者への規制や市場の健全性を高めるための措置を打ち出した。予測市場の急成長とともに制度整備の必要性も高まっており、今後の規制対応が注目される。

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