Worxphereは、「AI Everywhere」を掲げ、全社的なAX(AI Transformation)を加速する方針を明らかにした。AIエージェントを中核に据えたHRテック基盤へ移行し、採用業務と求職体験の刷新を進める。
創立30周年を迎えた同社は、従来の「Job」マッチングにとどまらず、「Work」を取り巻く一連のプロセスをAIとデータで再設計する戦略へかじを切った。これに合わせて新社名「Worxphere」を公表し、仕事、人、企業を有機的につなぐAI基盤のエコシステム構築を進める。
同社によると、長年蓄積してきた大規模データと自社開発のAI技術を基に、個人と企業それぞれの文脈を理解し、次の行動を提案する「Context Link」基盤のレコメンド機能を高度化している。これを踏まえ、人事担当者向けの「Talent Agent」と、求職者向けの「Career Agent」を近く導入する予定だ。単なる求人推薦にとどまらず、推論機能を備えた対話型インターフェースと意思決定支援を組み合わせた次世代の採用ソリューションと位置付ける。
先月には、JobKoreaとAlbamonのトップ画面をAI中心に全面刷新した。AIによる求人推薦を前面に打ち出すとともに、UXも見直し、高度にパーソナライズされた求人探索体験を強化した。JobKoreaでは「今日のAI Insight」を新設し、AIが分析した個別ガイドやキーワード、推薦求人を提供している。
Albamonでは、自社AIソリューション「LOOP Ai」を通じて、求人の個別推薦に加え、会員登録や履歴書作成の手続きを簡素化した。求人探しから応募までの導線を短縮し、利用者の負担軽減につなげる狙いだ。
組織面では、AI専任組織を軸に、生成AIの活用スキルを全社に浸透させる取り組みも進めている。社員のAIリテラシー向上に向けた研修や実証プログラムを並行して実施しており、最近ではAX推進を担う「AX Vanguard」チームも新設した。全社レベルでのAI導入と実行力の底上げを図る。
キム・ヨソプCTOは、「AIとクラウドを基盤に業務環境をモダナイズし、分散していたシステムを統合してプラットフォームアーキテクチャを再整備するなど、AIエージェントの活用によって意思決定と実行の在り方を変えている」と説明した。
その上で、「2024年比で、プラットフォーム基盤構築プロジェクトの遂行率は220%向上した。データ、求人、人材、商品といった各領域で生産性が大きく改善している」と述べた。