Teslaの新型Superchargerシステム。画像=Tesla

Teslaが、電気自動車(EV)向け急速充電網の拡充を加速している。米EVメディアInsideEVsによると、同社は26日(現地時間)、折りたたみ式ユニット(Folding Unit、FU)を採用した新型Superchargerシステムを公開した。

新システムは、8基の充電ストールと電力キャビネットを1つの鋼製ベースに事前組み立てした構成が特徴だ。現場ではユニットをクレーンで設置するだけでよく、物流と施工の効率を同時に高められるという。

従来のプレハブ式Superchargerユニット(PSU)は、コンクリート基礎の上に4基のストールを設置する方式で、1回の輸送で運べるのは最大12基だった。これに対し、新たな折りたたみ式ユニットは8基単位で構成し、輸送と設置の効率を高めた。

Teslaによれば、トラック1台に折りたたみ式ユニットを2基積載でき、従来より約33%多くのストールを運搬できる。これにより、設置コストは約20%削減でき、設置期間も半分程度に短縮できるとしている。

ユニットにはヒンジ構造を採用した。現場で展開したうえで設置スペースに応じて配置を調整できるため、敷地条件への対応力が高い。ケーブルも工場であらかじめ配線しており、現場作業の最小化につなげる。

充電性能も引き上げた。最新のV4 Superchargerを採用し、1ストール当たり最大500kWの出力に対応する。電力キャビネットは最大1.2MW級をサポートし、従来のV3(最大250kW)に比べて約2倍の水準となる。高出力充電に対応するEVの増加を見据えた仕様とみられる。

Lucid MotorsやPorsche、BMWなどの最新EVは、より高速な充電性能に対応するモデルが増えており、充電インフラ側でも高出力化の需要が強まっている。

Teslaの充電部門によると、今回のシステムは初期版に当たり、次の四半期までに第3版相当まで開発を進める予定だという。

今回の取り組みは、設備の更新にとどまらず、EV充電インフラの整備手法そのものを変える可能性がある。設置スピードとコストはこれまで普及拡大の大きな制約とされてきただけに、Teslaの工場組み立て型の充電所戦略が業界全体に広がるか注目される。

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