MegazoneCloudは3月26日、韓国科学技術情報研究院(KISTI)と共同で、「韓国量子融合センター(Korea Quantum Nexus Center、KQNC)」をソウル市江南区のMegazoneビルに開設した。量子コンピューティングの産業利用を広げる拠点として、量子アルゴリズム開発やPoC支援、教育・人材育成を進める。
KQNCは、MegazoneCloudとKISTIが2025年6月から共同で進めている「量子コンピューティングサービスおよび活用体系構築」事業の一環として設置された。産業分野に特化した量子アルゴリズムの開発、産業適用事例の発掘、企業向けPoC支援、量子コンピューティング活用に向けた技術支援、教育・人材育成、産学官の協力ネットワーク運営などを担う。
同事業は、科学技術情報通信部が推進する国家R&D事業で、KISTIが主管機関を務め、MegazoneCloudが共同研究機関として参加している。
KQNCは、研究用途に偏りがちな量子コンピューティング技術を産業利用へ広げるための実践的な支援基盤として位置付けられる。研究中心の取り組みにとどまらず、企業や研究機関が実際の課題解決に技術を適用できるよう後押しするのが狙いだ。
MegazoneCloudはKQNCを通じて、教育、技術支援、PoCを含む一貫した支援体制を提供し、量子コンピューティングの本格導入を後押しする方針だ。KISTIの量子コンピューティングインフラとも連携し、利用しやすい環境の整備と、産業界・研究機関間の協力基盤強化を進める。
センター開設に合わせ、MegazoneCloudは産学官の関係者を招いて「KQNC Quantum Insight Forum」も開催した。フォーラムには、MegazoneCloudのイ・ジュワン議長、KISTIのイ・シク院長、科学技術情報通信部量子革新技術開発課のク・ソヒ書記官ら、産学官の関係者25人が出席した。
イ・ジュワン議長は、「韓国量子融合センターは、量子コンピューティング技術を実際の産業現場の課題解決につなげる戦略的な実行拠点だ」と述べた。その上で、「個別技術の検証にとどまらず、産業ごとの適用シナリオを発掘し、企業と研究機関が共同で活用事例を生み出せる協力基盤を築いていく」と語った。
イ・シク院長は、「韓国量子融合センターの開設が、量子技術と産業をつなぐ活用基盤の構築と、技術適用・実証の拡大に向けた出発点になることを期待している」と述べた。あわせて、「KISTIは主管機関として、量子コンピューティングと高性能計算(HPC)を組み合わせた次世代インフラを整備し、MegazoneCloudとの共同研究を通じて多様な活用事例を発掘することで、国家R&Dの成果創出とグローバルな技術・産業分野での主導権確保に貢献したい」とした。