ETH相場は大口買いによる強気材料と、チャートが示す下落リスクが交錯している。画像=Reve AI

Ethereum(ETH)は足元で反発し、2100ドル台前半で推移している。オンチェーンでは大口投資家の買い増しが確認される一方、テクニカル面では下落を示唆するシグナルも点灯しており、相場は方向感を探る展開となっている。

BeInCryptoが24日(現地時間)に報じたところによると、ETHは一時2130ドル近辺まで上昇した。過去24時間では3.6%、過去1カ月では8.2%上昇している。

オンチェーン分析企業Santimentによれば、取引所保有分を除く大口投資家のETH保有量は1日で約81万ETH増加した。金額換算では約17億ドルに相当し、短期反発局面で大口資金が流入していることを示している。

デリバティブ市場でも強気のポジションが目立つ。直近30日間のETH無期限先物市場では、ロングポジションが約48億3000万ドルとなり、ショートの31億8000万ドルを約52%上回った。

こうした現物の買い増しと先物ロングの積み上がりは、短期的には相場の支援材料とみられる。

ただ、チャート面では警戒材料も浮上している。8時間足では弱気反転を示す典型的なヘッドアンドショルダーの形成が進んでいるほか、価格が上昇する一方で相対力指数(RSI)は切り下がる弱気ダイバージェンスも確認された。上昇モメンタムの鈍化を示す動きといえる。

当面の焦点は2110〜2130ドルの価格帯だ。この水準には20、50、100期間の指数平滑移動平均線(EMA)が集中しており、足元では下値支持帯として機能している。

もっとも、過去にはEMAを下抜けた後に短期急落へつながった例もある。この水準を明確に割り込めば、下落圧力が強まる可能性がある。

短期的な下値の節目としては、まず2110ドル、次いで2050ドルが意識される。2050ドルはフィボナッチ・リトレースメントの0.382水準と、ヘッドアンドショルダーのネックラインが重なる水準で、ここを下抜ければパターン完成が意識されやすい。

その場合の下値目標は1700ドル近辺で、現在水準からみて約17%の下落余地がある。中間の下値メドとしては1970ドル、1830ドルが挙げられ、弱い地合いが続けば1600ドルまで下げ余地が広がる可能性もある。

下方向のリスク要因としては、レバレッジの積み上がりもある。現行水準の下には数十億ドル規模のロングポジションが積み上がっており、主要サポートを割り込んだ場合には清算売りが連鎖し、下げが加速する可能性がある。

一方で、上昇シナリオが崩れたわけではない。ETHが2190ドルを回復し、直近高値の2380ドルを上抜ければ、弱気パターンは無効となり、上昇基調が続く可能性がある。

足元のETH市場では、大口投資家の買いと先物市場の強気姿勢が相場を支える一方、チャートは下振れリスクを示している。短期的な方向感は、2100ドル台前半のサポートを維持できるかどうかが左右しそうだ。

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