韓国公正取引委員会は3月25日、暗号資産取引所「Upbit」を運営するDunamuに対し、取引手数料率を実際より有利に見せる表示を行ったとして、是正命令を出したと発表した。
韓国公取委によると、DunamuはUpbitの手数料率をめぐり、表示・広告の公正化に関する法律(景品表示法)に違反する虚偽・誇大表示を行ったと認定された。
問題となったのは、自社サイト上の案内で、手数料率を「0.139%から0.05%へ大幅割引」しているかのように表示していた点だ。韓国公取委は、Upbitが開設された当初から現在まで、一般的な注文に0.139%の手数料率を適用した実績はなかったとしている。
さらにDunamuは、この優遇が一定期間だけの「期間限定特典」であるかのようにうたっていた。しかし調査の結果、広告で示していた0.05%の手数料率は、開設以来一貫して適用されてきたことが確認された。韓国公取委は、こうした表示が利用者に誤認を与え、取引を誘引する虚偽・誇大広告に当たると判断した。
今回の措置は、暗号資産取引所の不当表示に対する初の制裁事例となった。取引所選びで重視される手数料率を十分に明示せず、販売促進に用いた点を問題視した格好だ。
韓国公取委の関係者は「暗号資産取引所の利用者が取引所を選ぶ際、重要な判断材料となる手数料率について、誤認を招く広告を是正した」としたうえで、「今後も暗号資産取引所の不当な広告行為を継続的に監視し、摘発時には厳正に対応する」と述べた。
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