暗号資産市場で「Machi Big Brother」として知られるJeffrey Huangが、分散型デリバティブ取引所Hyperliquidでの高レバレッジ取引により、過去半年で総額7519万ドルの損失を計上した。清算回数は335回に上り、口座残高は約3万ドルまで減少したという。
24日(現地時間)、BeInCryptoなどによると、HuangはHyperliquidで過度なレバレッジをかけた取引を続けていた。
オンチェーン分析を手がけるLookonchainとHyperdashの集計では、Huangは2025年9月時点で一時4484万ドルの含み益を抱え、「清算の王」として注目を集めた。しかしその後は相場が反転し、計335回の清算を経験。この呼び名は、現在では皮肉を込めて語られている。
Trader Joeは「リスク管理を欠いたままレバレッジを過度に使えば、資産を失うのは当然だ」としたうえで、「今回の7500万ドル規模の損失は、市場に例外がないことを示している」と指摘した。
Arkham Intelligenceの追跡によると、Huangの口座残高は一時3万268ドルまで減少した。その後、50万ドルを追加で入金し、1150万ドル相当のイーサリアム(ETH)を購入したことが確認された。さらに、5350ETHと8000HYPEの2ポジションを保有していたが、いずれも含み損を抱えていたという。
今回の事例は、著名トレーダーのJames Wynnのケースとも重なる。WynnもHyperliquidでのレバレッジ取引によって昨年5月に8700ドルの利益を上げたが、その後の大規模な清算で収益が急減した。その後も複数回にわたりHyperliquidでの取引再開を試みたものの、直近のビットコイン反発局面でショートポジションがすべて清算されたとされる。
市場では、Huangの一件が高リスクのレバレッジ取引の脆さを改めて示したとの見方が出ている。短期間で大きな収益を狙える一方、相場の方向を誤れば損失は瞬時に膨らみかねないためだ。
とりわけ、分散型デリバティブ取引所が提供する高レバレッジ環境は、値動きの大きい暗号資産市場では投資家のリスクを一段と高めやすい。HuangとWynnの事例は、個人トレーダーにとどまらず市場全体に警鐘を鳴らすケースとして受け止められており、足元では収益機会よりもリスク管理の重要性に改めて関心が集まっている。