中東情勢の緊迫化で投資家の警戒感が強まる中、ビットコインが金やS&P500を上回る値動きを見せた。The Crypto Basicが24日付で報じた。
ビットコイン取引所を手がけるRiver Financialの最新データによると、ビットコインは主要な伝統資産をアウトパフォームした。リスク資産とみなされる一方で、価値の保存先としての性格も改めて示したとしている。
2月28日には、イスラエルと米国がイランの複数都市にミサイルを発射し、最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師が死亡した。その後もイランとイスラエルの報復の応酬が続き、21日にはイスラエルの核研究所近くでもミサイル攻撃があった。
こうした攻撃の応酬は投資家のリスク回避姿勢を強め、世界の金融市場に影響を与えた。暗号資産市場も揺れたが、ビットコインは不透明感の強い局面でも相対的な強さを維持したという。
River Financialの集計では、23日時点でビットコインは中東情勢の緊張が高まった後の騰落率で、金とS&P500(SPX)を上回った。2月28日以降、ビットコインは12%上昇した一方、金は16%下落、S&P500は4%下落した。
金は代表的な価値保存手段、S&P500は株式市場の安定性を示す代表的な指数とされるが、今回の中東危機ではビットコインの強さが目立ったと同メディアは伝えている。
The Crypto Basicによると、ビットコインは今回に限らず、市場不安が高まる局面で相対的に底堅さを示してきた。2020年1月3日の米国とイランの対立局面では、60日間で20%上昇し、同期間の金は6%上昇、S&P500は7%下落だった。
新型コロナウイルスのパンデミック期や、ロシアによるウクライナ侵攻の局面でも、ビットコインはそれぞれ21%、15%上昇し、金やS&P500を上回った。こうした推移は、不安定な相場環境でもビットコインが一定の投資収益をもたらしうることを示しているとしている。