DeFiプロトコル「Balancer」の運営元Balancer Labsは24日、2025年11月に発生した約1億2800万ドルの資金流出を受け、法人を清算する方針を明らかにした。The Blockが報じた。
共同創業者のフェルナンド・マルティネリ氏はフォーラムへの投稿で、昨年11月3日に起きた大規模な流出により法的な負担が大きくなったと説明した。過去のセキュリティ事故に伴う責任を抱えたまま法人を存続させることは、責任ある運営とは言えないとしている。
同氏はあわせて、Balancer Labsは収益源を持たないまま運営されてきたため、プロトコルの将来にとって資産ではなく重荷になっていたと述べた。
今回の清算方針の引き金となったのは、2025年11月3日に発生したハッキングだ。Balancer v2のプールスワップロジックにおける丸め処理の不備を突かれ、複数のチェーンにまたがって約1億2800万ドルが流出したという。
Balancer Labsの中核メンバーは、ガバナンス投票を経て新法人「Balancer OpCo」へ移る予定だ。
マルティネリ氏は、今回の措置はプロトコル全体の終了を意味するものではないと強調した。Balancerは現在も一定の収益を上げており、年間で100万ドル超の手数料収入を計上しているという。
そのうえで同氏は、問題は技術そのものではなく、それを取り巻く経済モデルと、セキュリティ事故の積み重ねによって損なわれた信頼にあるとの見方を示した。
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