Kraftonは3月24日に開いた第19期定時株主総会で、財務諸表の承認、取締役の再任、取締役報酬限度額の承認、定款の一部変更、自己株式の保有・処分計画の承認など、全議案を原案通り可決した。もっとも、総会では公募価格を大きく下回る株価水準や経営陣の高額報酬、新作タイトルの不振を巡って株主の厳しい声が相次いだ。
議決権ベースの出席比率は74.9%だった。取締役報酬限度額は200億ウォンで承認された。総会後には別途、約30分にわたり経営課題に関する質疑応答の時間が設けられた。
会場では、キム・チャンハン代表の再任を疑問視する声が目立った。株価が公募価格49万8000ウォンの半値にも届かない23万ウォン台で推移する中、新作の不振も重なり、数十億ウォン規模の報酬に対する株主の不満が高まっていたためだ。
ある株主は、過去最高業績や自社株買い・消却、経営陣による自社株購入を評価するとしながらも、「約束していたPUBG IP拡大のスピードは遅く、inZOIとSubnauticaの訴訟リスクまで踏まえると、この3年間の限界は明らかだ」と指摘した上で、「前任期の成果と限界を率直に説明してほしい」と求めた。
これに対し、ハン・ソヨンHR本部長は、開示された報酬には当年度の基本給に加え、過去の実績を反映したインセンティブと株式報酬(RSU)が含まれており、単純比較は難しいと説明した。
キム代表の再任については、「中長期戦略を安定的に継続するには経営の連続性が重要だ」と強調。「新作パイプラインを20本以上確保し、人工知能(AI)投資も拡大してきた。準備してきた戦略を成果につなげるため、最後まで責任を果たす機会を与えるべきだと判断した」と述べた。
キム代表自身も「現在の株価と企業価値の水準について責任を痛感している」とした一方、「業績悪化によって株価が下がったわけではない」と説明した。前任期の成果としては、PUBGが単一タイトルにとどまらず、長期的なフランチャイズIPとして定着した点を挙げた。
その上で、「3年以内に新しいIPを発掘できたのかという指摘には反論しにくい」と認めた。inZOIとMimesisについては、それぞれ100万本以上を販売し、Steam全体の発売タイトルの中で上位0.2%に入る成果だと説明。再任されれば、任期中に進めてきた戦略が結果として表れてくるとの見方を示した。
チャン・ビョンギュ議長の再任議案が上程されたにもかかわらず、本人が総会に出席しなかった点にも質問が及んだ。会場では、再任の是非そのものに加え、当事者が株主の前で説明しなかったことへの不満が目立った。
ある株主は「自身の再任議案なのに当事者がいないのは理解できない」と述べ、「創業者が経営の第一線から退く世界的な流れもある中で、なぜ取締役会に残る必要があるのか説明してほしい」と求めた。
ハン本部長は、欠席理由について「経営上やむを得ない日程のため」と説明した上で、「2027年から電子株主総会の併催を予定しており、今後はオンライン出席も可能になる」と述べた。
また、議長の取締役会での役割については、「日常的な経営執行というより、中長期戦略の方向性や重要案件の意思決定に寄与している。取締役会としてもその役割は重要だと判断した」と説明した。
総会後の質疑応答でも、株価低迷に関する質問が続いた。ある株主は「配当も増やし、自社株も買ったのに株価が反応しない。KOSPIが上昇する局面でもKraftonだけ別の値動きをしている」と指摘した。
これに対し、ペ・ドングン最高財務責任者(CFO)は、「ファンダメンタルズに比べた株価の低迷について、経営陣も同じくもどかしさを感じている」と述べた。その上で、「市場はPUBGの足元の実績よりも、次の成長ドライバーがどこまで可視化されているかを重視しているようだ」とし、「現在は約20本のラインアップを同時開発しており、新作の見通しが具体化すれば市場も確認するはずだ」と語った。
一方で、「時代ごとに注目されるセクターが変わる部分は、経営陣がコントロールできない領域でもある」とも付け加えた。
経営陣の報酬と株価の連動を問う質問に対して、ハン本部長は「賞与は売上高や営業利益などの実績基準に基づいて段階的に算定している。長期成果についてはRSUとして支給している」と説明した。RSUの権利確定条件には、自社株の上昇率や目標時価総額の達成可否が含まれ、市場全体に対する相対的な株価上昇率も反映されるという。
昨年の株主総会で公表した5カ年の中長期計画の進捗について、キム代表は「PUBGが目標売上高の60%以上を担う見通しで、この点は順調に進んでいる」と述べた。新規IPについては、「大きなIPが毎年出てくるわけではない」とした上で、「今年下半期から新作が順次、市場の評価を受けることになる」と説明した。
株価については、「コントロールできない領域があるのも事実だが、信じて見守ってほしい」と述べた。
総会前に開示された経営陣による自社株購入の背景を問う声も上がった。購入額はキム代表が約50億ウォン、チャン議長が約100億ウォン。キム代表は「現在の株価は割安だと判断した。昨年受け取った報酬を上回る金額を株式購入に充て、会社の将来価値に対する確信を行動で示したかった」と説明した。
チャン議長の購入については、ペ・ドングンCFOが「5カ年の中長期計画とその方向性を支持する意味合いだ」と述べた。
このほか、小説『涙を飲む鳥』を原作とするゲーム『Project Windless』に関する質問も出た。キム代表は、「Sonyの『State of Play』で公開したところ、期待以上の関心を集め、欧米でも反応は好意的だった」と述べた上で、「原作の1500年前、英雄王による大陸統一の過程を背景に、新たな叙事を構成した」と説明した。具体的な発売時期には言及しなかった。