写真=3月17日、ソウル市江南区のPopUpStudioで開かれた記者向け「ラナソン」の様子

PopUpStudioは3月17日、ソウル市江南区の同社オフィスで、記者向け学習会「記者ラナソン」の成果発表会を開いた。参加者は7人。多くがターミナルを開いたこともない状態から出発し、自然言語でAIに指示して開発を進める「バイブコーディング」で、4週間のうちに実務向けの小規模ツールやボットを作成した。

会場では、カードニュース自動生成ツール、健康管理アプリ、調達情報通知ボットなどが披露された。参加者はそれぞれ、短期間で試作にこぎ着けた過程と、AIを使った開発で直面した課題を共有した。

「カードニュースをいくつかダウンロードしてClaude Codeに入れ、『これに近いデザインで作って』と頼むと、ある程度の形にはなった」

こう話した最初の発表者のA氏は、財団の広報担当者。レポートを入力するとAIが内容を要約し、カード形式に再構成するツールを紹介した。スタイルは3種類、色は4種類から選べ、InstagramやKakaoTalkのチャネルでの活用を想定しているという。

スタートアップ分野を担当するB記者は、運動と食事を日次・月次で記録できる健康管理アプリを開発した。完成したのは発表直前だったという。初期段階では画面こそ表示されたものの、タブが動作せず、AIが機能を伴わない見た目だけのモックを生成していたことが原因だった。エラー画面をキャプチャしてAIに渡し、追加で文脈を説明すると修正が進んだという。

B記者は、4週間の学習会で繰り返し聞いた「文脈を十分に伝えるほど、エラー解決の確率は高まる」「詰まったらAIに聞く」という助言を思い出したと振り返った。

参加者の一人は、「調達庁公告アラート」と名付けたボットを発表した。科学技術情報通信部傘下の22機関に関するAI・ソフトウェア分野の落札結果を収集し、Telegramに通知する仕組みだ。これまで毎日手作業で「ナラジャンター」を確認していた作業を自動化したもので、取材先企業がどの国家事業を落札したのか、案件規模はいくらかといった情報を毎朝受け取れる。時には数百億ウォン規模の落札案件が表示されることもあるという。

開発の出発点は、フォルダを1つ作ることだったという。「作ったフォルダがそのままサービスになる」という考え方が、1週目の中心テーマだった。統合開発環境にはMicrosoftのVS Codeを使った。

鍵になるのは、AIに文脈を構造的に渡す「コンテキストエンジニアリング」だ。プロジェクトフォルダ内にMarkdownファイルを作成し、開発ルールや前提条件を書き残す。たとえば「CLAUDE.md」に「韓国語で会話する」「コード修正前にまず説明する」「一度に修正するのは1ファイルだけ」といった指針を記述する。加えて、README、フォルダ構成、現状の要約などを階層的に積み上げることで、AIがプロジェクト全体を把握しやすくなるという。

学習会では、Markdownで指示を書く際、「〜せよ」といったDO形式よりも、「〜するな」と明示するDO NOT形式の方が有効だという点も強調された。

これをさらに発展させたのが、ドキュメントベースで開発を進める手法だ。公共データポータルのAPIキーやClaudeのAPIキーなど、動作に必要なファイルをあらかじめフォルダに保存しておけば、「このパスのファイルを参照して作って」と指示するだけで機能拡張しやすくなる。同様に、「AI」「人工知能」「LLM」「生成AI」「MSP」など30超のキーワード群も設計し、コードに反映したという。

この調達通知ボットは、計9回の対話セッションを経て完成した。デプロイには無料の自動化ツールGitHub Actionsを使った。調達情報の分析にはAnthropicのClaude Haikuを採用。高速かつ低コストで、反復処理に向いていると判断したためだ。実運用コストは1件当たり数ウォン水準に収まったという。

この作品は、発表会で1位にも選ばれた。ラナソンを企画したPopUpStudioのコンテンツリード、チェ・ジュンホ氏は「誰が見ても、1位は実務でそのまま使えるプログラムだった」と評価した。

同氏は「AIという同僚と一緒に働き続けるのがバイブコーディングだ。遠からず開発者は消え、ビルダーだけが残る。みんなでビルダーになろう」と呼びかけた。

発表会後、参加者の間で共通して挙がったのは、取材の重要性だった。C記者は「人にたくさん会え、現場に行けと言っていた先輩たちは、結局正しかった」と話した。D記者も「野蛮の時代がまた来るな」と応じた。

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