写真=Samsung SDS

Samsung SDSは3月23日、自社クラウド「SCP(Samsung Cloud Platform)」で、NVIDIAの最新GPU「B300(Blackwell Ultra)」を採用したGPUaaSの提供を国内で初めて開始したと発表した。企業向けAI推論需要の拡大に対応する。

同社によると、B300は12層のHBM3E(広帯域メモリ)を搭載し、1基当たり288GBのメモリ容量と毎秒8TBの帯域幅を備える。AI推論のように複雑な演算処理が求められる用途で、H100と比べてメモリ容量は3.6倍、帯域幅は2.4倍に拡大したとしている。

これにより、大規模言語モデル(LLM)実行時に発生しやすい、GPUの演算性能とメモリ転送速度の差によるデータボトルネックの緩和が見込めるという。Samsung SDSはこれまで、2021年にA100、2023年にH100ベースのGPUaaSを提供しており、クラウド基盤の構築・運用や顧客向けサービスでGPUをAI専用インフラとして活用できるよう支援してきた。

同社は、「SCP B300 GPUaaS」を導入することで、大容量メモリを生かして大規模AIモデルをより効率的に処理できるようになると説明する。AIエージェントに加え、画像・映像・コードの生成や分析など、高い処理性能が求められるAIサービスでも低遅延化につながるとしている。

あわせて、AIモデル利用時にインフラ利用料を別建てで課さず、使用したトークン量に応じて課金する「サーバレス推論サービス」と、開発者がコードとデータを入力すると自動的にAIの分散学習を実行する「AI学習サービス」も、2026年第3四半期に投入する予定だ。

クラウドサービス事業部長(副社長)のイ・ホジュン氏は、「SCPが持つリソース最適化や省エネなど、GPU効率化の強みを基に、大企業から中堅・中小企業、公共分野まで、業務へのAI導入を進める顧客に国内初のB300 GPUサービスを提供し、AXへの転換を積極的に支援していく」とコメントした。

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