Cursorは、新たなAIコーディングモデル「Composer 2」を発表した。最先端クラスのコーディング性能をうたう一方で、実際には中国のAI企業Moonshot AIのオープンソースモデル「Kimi 2.5」を一部ベースにしていたことが分かった。
Cursorは発表時、Moonshot AIやKimiについては触れていなかった。その後、X(旧Twitter)上で「Composer 2はKimi 2.5に強化学習を加えたものにすぎない」との指摘が浮上。これを受け、Cursorで開発者向け教育部門を率いる副社長のリ・ロビンソン氏は、「Composer 2がオープンソースモデルを出発点にしたのは事実だ」と認めた。
一方で同氏は、最終モデルの学習計算量のうち、Kimi 2.5に由来する部分は約4分の1にとどまり、残りはCursor独自の学習によるものだと説明した。Composer 2のベンチマーク結果についても、Kimiとは「かなり異なる」としている。
ロビンソン氏はあわせて、Kimiのライセンス条件に沿って利用したと説明した。Kimiの公式Xアカウントもその後の投稿で、CursorがFireworks AIとの正式な商用パートナーシップを通じてKimiを活用したと明らかにした。Moonshot AIも、「Composer 2の基盤としてKimiが活用されたことを誇りに思う」とコメントしている。
Cursorが中国製モデルの活用を当初明らかにしなかった背景については、米中のAI開発競争を巡る空気感が影響したとの見方もある。昨年初め、中国のDeepSeekが競争力のあるモデルを公開した際にシリコンバレーで起きた反応も、その一例として挙げられている。
Cursor共同創業者のアマン・サハール氏は、「当初のブログでKimiベースであることに触れなかったのはミスだった。次のモデルでは明記する」と述べた。