Microsoftは、複数のデータベースを単一画面で管理できる統合ハブ「Database Hub」の早期アクセス版を公開した。対象はAzure SQLやAzure Cosmos DBなどで、エッジ環境からPaaS、Fabricまでにまたがるデータベース運用を一元化する。併せて、Fabric内のSQLデータベース向け移行支援機能の追加や、Cosmos DBミラーリングのプライベートネットワーク対応の正式提供も発表した。
Database Hubは、Azure SQL、Azure Cosmos DB、Azure Database for PostgreSQL、Azure ArcベースのSQL Server、Azure Database for MySQLをサポートする。複数環境に分散したデータベースを1つの画面で把握し、管理できるのが特徴だ。
Microsoftはこれに先立ち、データを自律的な意思決定につなげるインテリジェンスレイヤーとして「Fabric IQ」を発表している。Database Hubには可視化機能、委任型のガバナンス機能、Copilotによるインサイト提供機能を備え、データベースチームが環境全体を1カ所で管理できるようにした。
Fabric内のSQLデータベースには、Migration Assistantのプレビュー機能を追加した。移行準備状況の評価や互換性の確認、SQL ServerからFabricへのスキーマ移行を支援する。併せて、Azure SQLではすべてのデータ照合順序(collation)への対応、データベースごとのコンピュート上限の設定、バックアップ保持期間を1日〜35日に調整できる機能も提供する。
Azure Cosmos DBでは、Fabricへのミラーリングにおけるプライベートネットワーク対応を正式提供した。これにより、プライベートエンドポイントやVNETで保護されたCosmos DBアカウントから、既存のネットワークセキュリティ設定を変更せずにOneLakeへ安全にデータをミラーリングできるとしている。
Microsoftは併せて、オープンソースの「Azure Cosmos DB Agent Kit」も公開する。GitHub Copilot CLIやClaude CodeなどのAIコーディングアシスタントに対し、Cosmos DBのデータモデリングやパーティショニングに関する専門機能を追加するエージェント群として位置付ける。
また、Microsoftは2026年1月にOsmosを買収しており、こうした取り組みと併せて、FabricのAIベースのデータ取り込み機能も強化した。