ビットコインは21日午前8時時点で7万ドル近辺で推移した。直近24時間の値動きは6万8933〜7万931ドル。原油高や米国株安に加え、中東情勢を巡る警戒感が投資家心理を冷やし、相場は7万ドルを挟んでもみ合う展開となっている。
取引序盤には6万8900ドルを下回る場面もあったが、その後は押し目買いが入り、7万ドル台の回復を試した。ただ、7万1000ドル付近の上値抵抗を突破できず、調整色の強い値動きが続いている。
足元では7万ドルが重要な節目として意識されている。直近では7万6000ドル超を試す局面もあったが、強い売りに押されて再び7万ドルを割り込んだ。市場では、今回の調整が短期的なボラティリティ拡大を示唆しているとの見方が出ている。
チャーティストのアクセル・キバル氏は、ビットコインのチャートについて、2025年末と似た下降ウェッジが形成されつつあると指摘した。当時も売り圧力が強まり、相場は調整したという。同氏は「7万3700ドル〜7万6500ドルの支持帯をテストする可能性がある」と述べ、相場の不安定な地合いに警戒を促した。
米国株市場でも同様の警戒感が広がっている。トレーダーは原油価格の急騰に加え、米国・イスラエル・イラン間の対立がインフレ圧力を強める可能性を警戒している。
ドナルド・トランプ大統領の最近の経済政策が、物価上昇を加速させる可能性があるとの見方も浮上している。金融市場分析メディアのKobeissi Letterは、「トランプ政権の減税政策がインフレ圧力を高める可能性がある」と伝えた。
ブロックチェーン分析会社のGlassnodeは最新レポートで、「7万5000ドル突破の試みは短期的に失敗した」と指摘した。一方で、「オプション市場では7万5000ドルが短期的な上値抵抗として意識されにくくなっている」と説明した。市場では追加調整への警戒感がなお根強く、投資家の慎重姿勢は続いている。