xAIのGrok。写真=Shutterstock

イーロン・マスク氏が率いるAI企業xAIが、技術者を顧客企業に直接派遣する営業手法で法人需要の開拓を進めている。Bloombergは20日(現地時間)、xAIがこうした動きでOpenAIやAnthropicに対抗し、企業向け顧客の拡大を図っていると報じた。

xAIは創業当初、マスク氏の関連企業や政府機関が主な顧客だったが、Shift4 Paymentsとの契約を足がかりに、一般企業向けの営業を本格化させたという。

Bloombergによると、決済企業のShift4 PaymentsはChatGPTからGrokへの移行を進めている。これは2025年末にxAIのチームがShift4と直接協業した結果で、同社のテイラー・ローバーCEOも認めた。

xAIのチームは、Shift4の顧客基盤の実態把握や、顧客離脱の要因分析に集中的に取り組んだ。その結果、数百万ドル規模の契約につながったという。Shift4は顧客の感情分析にGrokを日常的に活用している一方、ローバーCEOは、コーディング用途ではAnthropicのClaudeを引き続き利用すると明らかにした。

Shift4がGrokを選んだ決め手は、X(旧Twitter)のデータにアクセスできる点だった。ローバーCEOは「xAIプラットフォームの差別化要因は、Xから得られるソーシャルデータにある」と述べたうえで、「今後3カ月以内に15カ国でサービスを展開する予定で、AIツールなしに拡大は不可能だ」と語った。

xAIは同様の手法を他社にも広げており、Starlinkの顧客サポート自動化も支援したという。一方で、xAIでは今年に入って共同創業者が複数退社したほか、Grokが本人の同意を得ていない露出画像を生成し、世界的な論争を招いたこともあった。

Bloombergによると、xAIの売上高は2026年には20億ドル(約3000億円)に拡大する見通しだ。

OpenAIとAnthropicも、技術者を見込み顧客企業に派遣する形で対抗している。OpenAIはプライベートエクイティファンドと連携しつつ、独自の販売体制の整備も進めている。

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