ビットコイン(BTC)が年内に5万5000ドルを下回るとの見方が、予測市場で強まっている。Cointelegraphによると、19日(現地時間)に報じられた。上値の重さに加え、マクロ経済を巡る不透明感や米現物ETFからの資金流出が、相場の重しになっている。
予測市場のPolymarketでは、年末までにビットコインが5万5000ドルを下回る確率は71%と織り込まれている。前日比で大きく上昇しており、短期の投資家心理が急速に悪化していることを示した。5万ドル割れは59%、4万5000ドルまで下落する確率は46%となっており、市場参加者が下落シナリオをより現実味のあるものとして意識し始めていることがうかがえる。
別の予測市場であるKalshiも同様の見方を示した。6万ドル割れは71%、5万5000ドル割れは65%と集計された一方、4万ドルまで下落する確率は31%にとどまった。急落よりも、緩やかな下落や長めの調整を想定する向きが多いことを示している。
足元の値動きも、こうした見方を後押ししている。ビットコインは2月初旬に約5万9000ドルまで下落した後、7万ドル台を回復したものの、明確な上昇トレンドは形成できていない。5万5000ドルを最後に下回ったのは2024年2月で、この価格帯を再び試す可能性に市場の関心が集まっている。過去に7万6000ドル台まで戻した局面について、一時的な戻りに過ぎない「ブルトラップ」だった可能性を指摘するアナリストもいる。
現在の価格は、Strategyの平均取得単価である約7万5000ドルを下回っている。ただ、市場では同社が大口売却に踏み切る可能性は低いとみられている。予測市場では、Strategyが2026年内にビットコインを売却する確率は15%未満にとどまり、保有量を80万BTC超まで増やす確率は96%超と見積もられている。
Strategyは最近、約16億ドル(約2400億円)を投じて2万2337BTCを追加取得し、累計保有量は約76万1000BTCに拡大した。機関投資家の長期保有姿勢がなお維持されていることを示す材料として受け止められている。
一方、短期需給はやや弱い。米国のビットコイン現物ETFは直近で純流出に転じ、なかでもFidelity Wise Origin Bitcoin Fundからの資金流出が目立った。BlackRockのETFも数千万ドル規模の純流出を記録しており、投資家心理の悪化を映している。