分散型ソーシャルネットワークを手がけるBlueskyは20日、シリーズBで1億ドル(約150億円)を調達したと公表した。今回のラウンドはBain Capital Cryptoが主導し、同社は調達資金をチーム拡充やインフラ整備に充てる。The Block Cryptoは、Blueskyが2025年4月にこの資金を確保し、経営体制の見直しとあわせて事業拡大を進めていると報じた。
今回の資金調達には、Alumni Ventures、Antos Capital、Bloomberg Beta、Knight Foundation、True Venturesも参加した。Blueskyは、過去1年間にわたり人員増強とインフラ整備を進めてきたと説明している。
2024年10月のシリーズA以降、同社のユーザー数は1300万人から4300万人超へ拡大した。ATプロトコルを基盤とする「Atmosphere」エコシステムの広がりも続いている。
経営体制では、創業者のジェイ・グレイバーがCEOを退き、最高イノベーション責任者に就く。暫定CEOには、True Venturesのパートナーであるトニー・シュナイダーが就任する。グレイバーは、この決定について「新しいものを構築することに集中するためだ」と説明。シュナイダーは、Blueskyの強みとして「ユーザーが主体となる設計と、拡張可能なソーシャル体験の両立」を挙げた。
BlueskyはATプロトコルを通じて、ID、ソーシャルグラフ、コンテンツ構造の標準化を進めている。単一企業に依存せず、複数のアプリケーションやサービスが相互運用できる設計が特徴だ。ユーザーアカウントの移行性を確保し、アルゴリズムの選択や柔軟に組み合わせられるモデレーション機能にも対応する。
同社はこれを「ソーシャルメディアのパスポート」にたとえ、ユーザーが人間関係やコンテンツを複数のアプリケーション間で維持できるようにするとしている。ATプロトコルを基盤とするアプリでは、週あたり1000件以上の利用件数があり、ソフトウェア開発キット(SDK)の月間ダウンロード数は40万件を超えた。