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イーサリアム(ETH)市場で、レバレッジ拡大に伴う清算リスクへの警戒が強まっている。オンチェーン分析企業CryptoQuantによると、BinanceにおけるETHの推定レバレッジ比率(ELR)は0.751と過去最高を更新した。市場のレバレッジ依存が一段と強まっており、小幅な値動きでも清算が連鎖する可能性がある。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが19日(現地時間)、CryptoQuantの分析として報じた。分析担当者は、今回のレバレッジ拡大が価格調整を挟まず、短期間で積み上がった点を懸念している。直近のETH相場の上昇が現物需要ではなく、デリバティブ取引に主導された可能性があるためだ。

過去にも、高レバレッジの局面では小さな価格変動をきっかけに大規模な清算が連鎖した例がある。昨年10月には、類似の環境下で約190億ドル規模の清算が発生したとされる。

もっとも、足元の状況が当時と完全に同じというわけではない。ELRは未決済建玉(OI)を取引所保有量で割って算出する指標で、足元ではOIの増加に加え、取引所内のETH残高の減少も上昇要因になったとみられている。実際、BinanceのETHの未決済建玉は最近約66億ドルまで増えたが、昨年10月のピークだった120億ドルには届いていない。

背景には資金移動の影響もある。機関投資家がステーキング収益を狙って取引所からETHを引き出した結果、取引所保有量が減少し、ELRがより速いペースで上昇した可能性がある。長期的には好材料となり得る一方、短期的には市場構造を不安定にする要因になりかねない。

外部環境も逆風となっている。米連邦準備制度理事会(Fed)が金利据え置きを発表した後、ETHは6%超下落し、その過程で約1億5300万ドル(約230億円)規模の清算が発生した。清算の大半はレバレッジをかけたロングポジションだったという。

市場関係者は「足元の市場はレバレッジ依存が強く、わずかなショックでも値動きが急激になりやすい」として、短期的なボラティリティ拡大に注意を促している。

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