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米国に続き、中国の大手クラウド事業者もAIインフラ関連のクラウド料金引き上げに動き出した。

サウスチャイナ・モーニング・ポストが3月19日に報じたところでは、AlibabaとBaiduのクラウド部門は、AI需要の急増とインフラコストの上昇を背景に、一部サービス料金を最大34%引き上げる。

Alibaba Cloudは4月18日から、自社AIチップを使ったサービス料金を5〜34%引き上げると発表した。並列ファイルストレージサービスの料金も30%引き上げる。

Baidu Cloudも同じく4月18日から、AI向け計算資源関連サービスの料金を5〜30%引き上げる。並列ファイルストレージサービスの料金も30%引き上げるとしている。

背景には、AI関連インフラの需要拡大に加え、サプライチェーン全体のコスト上昇がある。IDC Chinaのリサーチマネジャー、ツイ・ティンティン氏は「今後の供給不足が見込まれる中、ハードウェア供給各社は需給動向の変化に合わせて価格を素早く引き上げている」と指摘。「それがサプライチェーンのコスト上昇を招き、クラウド市場全体の負担を押し上げている」と述べた。

米クラウド大手でも同様の動きが出ている。Googleは5月1日から、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)のインターコネクトや、北米ユーザー向けのダイレクトピアリングなど一部サービスの料金を最大100%引き上げると公表した。Amazon Web Services(AWS)も、機械学習向けEC2 Capacity Blocksの料金を世界全体で約15%引き上げた。

ツイ氏は、サプライチェーンコストの上昇が続けば、追加の料金改定が行われる可能性もあるとみている。クラウド各社が研究開発や事業運営に投じる将来の支出も、料金に反映され始めているとの見方だ。

さらに同氏は「足元では中東情勢の緊張が高まっており、ハードウェア生産に不可欠なエネルギーや化学物質、金属原材料の供給に影響を及ぼしている」と説明した。そのうえで、「世界的なハードウェア不足をさらに深刻化させる可能性がある」との見方を示した。

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