画像=Dell Technologies

Dell Technologiesは3月18日、「Dell AI Data Platform with NVIDIA」を刷新したと発表した。企業内データの探索・活用を強化するとともに、AIアプリケーションや自律型AIエージェント向けの高性能ストレージ機能も拡充する。

同社は、AIが補助的なツールから自律的に動作するシステムへと進化する一方、実用的な成果を上げるには、アクセスしやすく信頼できるデータの確保が欠かせないとしている。

もっとも、多くの企業ではデータがサイロ化して分散しており、構造化やガバナンス整備が進まないケースが少なくない。その結果、AIプロジェクトの停滞や競争力の低下につながる可能性があるという。

こうした課題を踏まえ、Dell TechnologiesはNVIDIAとの協業のもと「Dell AI Factory with NVIDIA」を展開しており、今回刷新した「Dell AI Data Platform with NVIDIA」もその構成要素の1つに位置付ける。

今回の強化策の柱の1つが、Dellが最近買収したDataloopの技術を基盤とする「Dell Data Orchestration Engine」だ。

Dell Data Orchestration Engineは、ノーコード/ローコードで利用できるデータオーケストレーション基盤。構造化データ、非構造化データ、マルチモーダルデータを自動で探索し、ラベリング、精製、変換までを行うことで、ガバナンスに対応したAI向け大規模データセットを生成する。

また、自動化パイプラインや動的学習、Human in the Loop(HITL)ワークフローを組み合わせ、データ品質とモデル精度の継続的な改善を図るとしている。

「Data Orchestration Engine Marketplace」では、NVIDIA NIMマイクロサービス、NVIDIA AI Blueprintsに加え、200超のモデル、アプリケーション、テンプレートをそろえたライブラリを提供する。これにより、ゼロから構築することなく、本番環境向けのデータワークフローを展開できるとしている。

今回の刷新では、最新のNVIDIA AI-Q Blueprintにも対応する。企業によるカスタムAIエージェントの構築を支援する狙いだ。

さらに、次世代のNVIDIA Vera Rubin NVL72、NVIDIA BlueField-4 DPU、NVIDIA Spectrum-X Ethernetを基盤とする新たなモジュラー型リファレンス設計「NVIDIA STX」にも対応する予定としている。

「Dell Data Analytics Engine」に追加した「AI Assistant」は、SQL分析環境に自然言語ベースの対話型インターフェースを提供する。

Dell Technologiesは、AIの活用が実証実験の段階から本番導入へと広がる中で、ストレージの重要性も一段と高まっているとして、ストレージ製品群も刷新した。

「Dell Lightning File System」は並列ファイルシステムで、ラックあたり最大150GB/秒の性能を提供する。「Dell Exascale Storage」は、大規模AIおよびHPC向けの3-in-1ストレージとして展開する。最新のDell PowerEdgeサーバー上で、ファイルストレージ、オブジェクトストレージ、並列ファイルシステム向けストレージソフトウェアを柔軟に導入できるという。

Dell Technologiesのカントリーマネージャー、キム・ギョンジン氏は「AIパイロットを本番環境へ拡大する際の最大の課題は、各社固有の情報がデータサイロに閉じ込められていることだ。『Dell AI Factory with NVIDIA』はデータライフサイクル全体を自動化し、AIが求める大規模処理に見合う性能を提供する」とコメントした。

その上で「DellとNVIDIAの協業により、顧客はAI環境をより迅速に構築し、柔軟に拡張しながら、実質的な成果を得られるようになった。DellはNVIDIAとともに、エンタープライズAIインフラの新たな基準を定義していく」と述べた。

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