フランスのAIスタートアップMistral AIは、企業や政府が独自のAIモデルを構築できるプラットフォーム「Forge」を発表した。TechCrunchが17日(現地時間)に報じた。
Forgeは、NVIDIAの年次技術カンファレンス「GTC」で公開された。企業が自社データを用いて、AIモデルを一から学習できるようにする。
Mistral AIで製品統括を務めるエリサ・サラマンカ氏は、「Forgeは、企業や政府がそれぞれ固有の要件に合わせてAIモデルをカスタマイズできるようにするものだ」と説明した。
企業向けAIの分野ではこれまで、多くのベンダーが既存モデルの微調整や検索拡張生成(RAG)を通じて社内データを活用してきた。一方、Mistral AIはForgeを通じ、基盤モデルを一から構築するアプローチを打ち出した。
同社によると、この手法により、非英語圏のデータや特定分野の専門データを扱いやすくなるほか、強化学習を活用したエージェントシステムの構築にも対応できるという。
また、サードパーティーのモデル提供事業者への依存を抑えられるため、外部モデルの仕様変更やサービス終了に伴うリスクの低減にもつながるとしている。
Forgeの利用企業は、Mistral AIが保有するオープンウェイトAIモデル群を活用して独自モデルを構築できる。対象には、同社が最近発表した小型モデル「Mistral Small 4」も含まれる。
共同創業者で最高技術責任者(CTO)のティモテ・ラクリュア氏は、小型モデルについて、あらゆる分野で大規模モデル並みの性能を発揮するのは難しいと指摘。その上で、「カスタマイズによって、何を重視し、何を割り切るかを選べる」と述べた。