写真=NVIDIA。NVIDIAは自動運転分野で完成車メーカーやモビリティ企業との連携を広げている。

AI半導体市場で優位に立つNVIDIAが、自動運転分野でも陣営拡大を急いでいる。ジェンスン・フアンCEOが自ら試乗した自動運転車の映像を公開したほか、欧州のロボタクシー市場を見据えてBoltとの協業も進めており、Teslaを含む各社との競争は一段と激しさを増している。

同社の自動運転エコシステムには、Hyundai Motor、Nissan、Isuzu、BYD、Geely Automobileなど世界の完成車メーカーが相次いで参画している。NVIDIAを中核とする業界横断の連携網が、いよいよ本格的な広がりを見せ始めた格好だ。

ロボタクシーを巡る競争も過熱している。Lucid Motorsはロボタクシー「Luna」を公開し、Teslaとの競争を意識した動きを鮮明にした。Nuroは東京で自動運転の実証を開始し、グローバル展開に向けた布石を打った。

UberはWeaveおよびNissanと連携し、年内のロボタクシー商用化を進める。完成車メーカー、配車プラットフォーム、自動運転スタートアップの主導権争いは、さらに激しくなりそうだ。

韓国のモビリティ業界でも、技術を軸にした競争が強まっている。Kakao Mobilityは「フィジカルAI」企業への転換を打ち出し、次世代モビリティ技術の確保に乗り出した。Autonomous A2ZはプレIPOを完了し、累計で1225億ウォンを調達。自動運転技術の商用化を加速させている。

プラットフォーム企業と自動運転企業が、技術投資と資金確保を並行して進める構図が鮮明になっている。

中国のEVメーカーは、技術力と価格競争力を武器に海外市場の開拓を急ぐ。BYDは小型SUVとクロスオーバーのラインアップを大幅に見直す一方、欧州で超急速充電拠点2000カ所の整備を進め、インフラ面でもTeslaを追う構えを見せている。

さらに、F1参戦の可能性も取り沙汰されており、グローバルブランドとしての認知拡大を狙う動きも出ている。

Geely Automobileは1.5MW級の超急速充電技術を公開し、「7分充電」を巡る競争を加熱させた。あわせて、中国製の電動トラックが価格を最大30%引き下げて欧州の商用車市場に参入し、現地業界の警戒感も強まっている。

Teslaを巡っては、追い風と逆風が交錯している。2026年1〜2月の中国販売は増加し、BYDとは対照的な動きを示した。英国の電力市場への参入も進めており、EVに続くエネルギー事業の拡大を急ぐ。

その一方で、17年の経歴を持つ財務部門のベテランを含め、幹部の離脱が相次いでいる。社内の安定性を不安視する見方も出ている。

EV需要を後押しする外部環境にも変化が出ている。自動車市場調査会社Edmundsによると、ガソリン価格の急騰を受けてEV関連の検索件数が大幅に増加した。原油価格の変動が大きくなるなか、EVがエネルギーコストの抑制とエネルギー自立の観点から改めて注目されているという。

周辺市場でも製品の多様化が進む。自転車分野では、素材革新や電動化、ライフスタイル需要の広がりを背景に商品展開が活発化している。Cannondaleはアルミ製レーシングバイク「CAAD14」を公開し、カーボン中心の市場に一石を投じた。Ride1Upは電動自転車「Vorsa」シリーズを拡充し、軽量モデルからファットタイヤモデルまでそろえた。

入門用から専門モデルまで、用途に応じた電動自転車の選択肢も広がっている。

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