Workdayは17日(現地時間)、AIによるナレッジ検索と業務自動化を担う基盤「Sana for Workday」のグローバル提供を開始した。人事・財務向けの「Sana Self-Service Agent」もあわせて公開し、外部システムやアプリとの連携、自動実行に対応する。SiliconANGLEが報じた。
Workdayは2025年11月、AIベースの企業向けナレッジ・学習分野の強化に向け、スウェーデンのAIスタートアップSana Labs ABを11億ドル(約1650億円)で買収している。
今回の発表では、人事・財務関連の業務に対応する「Sana Self-Service Agent」を投入した。300以上のスキルを備え、Workdayに加え、外部システムやアプリを横断して連携する「Sana Enterprise」と組み合わせて提供する。
Workdayの共同創業者兼CEO、アニル・ブスリ氏は、「AIは、信頼できる決定論的なシステムと結びついたときにのみ、企業で効果的に機能する」と説明。「Sanaは、既存の社内AIツールの限界を超え、企業システムと接続されたAI環境を実現する」と強調した。
Sana Enterpriseでは、Gmail、Google Drive、Jira、Notion、Microsoft Outlook、Slack、Salesforce、SharePointなどの業務アプリと連携できる。Workdayは、単なる支援ツールではなく、複数のシステム上で直接処理を実行するエージェントの実現を目指す。例えば、社内ユーザーが「住所を更新し、税務書類や福利厚生への影響も確認したい」と依頼すれば、Sanaがこれを自動で実行するという。取得した情報は、ダッシュボードや要約、文書の形に変換して提供する。
WorkdayのAI部門シニアバイスプレジデント、ジョエル・ヘラーマーク氏は、「Sanaは超知能的な同僚に最も近い存在だ」と述べ、「組織全体の構造を理解し、必要なシステムをまたいで自動化できる」と説明した。Sana for WorkdayとSana Self-Service Agentは、追加ライセンスなしでWorkdayの顧客に提供される。
パイロットプロジェクトには、食品メーカーのVerner Food & Beverage、ミールキット提供企業のCheffelo、AIベースのヘルスケアプラットフォームを手掛けるTeleVox、HRコンサルティング企業のJosh Bersin Companyなどが参加したという。