AIクラウドサービスを手掛けるClioneは3月17日、対面相談向けAI通訳ソリューション「LXHUB」の基盤技術である「RAGベースのリアルタイム通訳サーバーおよびシステム」で特許登録を完了したと発表した。登録番号は「10-2025-0022921」。行政など公共性の高い現場で、通訳の精度と信頼性の向上を狙う。
今回の特許は、従来の汎用AI通訳で課題となっていた、行政・法務分野の専門用語の誤認識や直訳による誤訳を抑える技術に関するものだ。
生成AIと検索拡張生成(RAG)を組み合わせ、まず利用者の発話意図を把握したうえで、行政や出入国関連など各機関のドメイン別データベースをリアルタイムで参照する。音声認識や翻訳の結果に誤りがあった場合でも、文脈に沿って自動補正し、通訳の精度と信頼性を高めるとしている。
LXHUBはすでに、全羅南道移民外国人総合支援センターや霊岩郡外国人住民支援センターの行政相談業務に導入されている。Clioneによると、ソウル市傘下の初等・中等教育の現場での多文化学生・保護者向け相談のほか、人工知能産業融合事業団(AICA)による海外バイヤーとの商談通訳など、複数分野で実証を進めてきた。
Clioneのパク・ユンジ代表は「今回の特許取得を機に、公共現場で生じる深刻なコミュニケーションエラーを技術で解決し、外国人住民と公務員の双方に実質的な助けとなる差別化技術を改めて示した」とコメントした。そのうえで「クラウドと生成AIの技術を基盤に、分野特化型の通訳市場をリードし、障壁のない行政イノベーションを推進していく」と述べた。