Mastercardは3月17日、CardInfoLinkのAIエージェントがグローバルモビリティプラットフォーム「hoppa」と連携し、仁川国際空港からソウル・光化門のホテルまでの移動サービスについて、検索、予約、決済までの一連の手続きを完了したと発表した。決済には同社のAI決済基盤「Mastercard Agent Pay」を用いた。Mastercardは、これを韓国国内初のAIエージェントによる実取引としている。
同社によると、今回の取引ではAIエージェントが利用者の位置情報をもとに目的地までの最適な経路を特定し、車両の手配から決済までを自律的に処理した。
Mastercardは今回の実証を足がかりに、AIコマース市場の拡大を加速させる方針だ。現在、国内のカード会社や国内外のデジタルパートナーとともにAIコマースの商用化を進めており、今後は適用分野をさらに広げる考えだ。
アジア太平洋地域でのAI分野の主導権確保に向けたグローバル戦略も強化する。シンガポールに「AI Center of Excellence」を設立し、技術革新とガバナンス強化の拠点とするほか、域内の大規模言語モデル(LLM)提供企業やAIエージェント開発企業との連携も拡大する。
Mastercard Koreaでデジタル決済を担当するヤン・ジェユル常務は、「今回の実取引の成功は、AIがコマースの現場で安全かつ信頼性の高い決済を実行できることを示す重要なマイルストーンだ」とコメント。「今後も国内の金融機関、デジタルパートナー、加盟店と緊密に連携し、国内のAIエージェント取引エコシステムの拡大を進める」と述べた。