Qualcomm Technologies、Arduino、Edge Impulseは3月16日、開発者コミュニティーのHacksterと共同でグローバル開発者コンテストを実施すると発表した。韓国を含む世界各国のエンジニアやメイカーを対象に、開発ボード「Arduino UNO Q」300台を無償提供する。
ボードの申請受け付けは4月5日まで。無償提供の対象者は5月1日に発表する。プロジェクトの提出期限は8月30日で、受賞者は9月25日までに公表する予定だ。コンテストは米国時間3月3日に始まった。
参加者はArduino App Lab環境で開発を進める。App Labは、Arduino SketchやPythonアプリケーション、AIモデルを単一のワークフローで扱えるようにする開発環境だ。
Arduino UNO Qは、Qualcomm Dragonwing QRB2210 MPUと、リアルタイム制御向けのSTM32マイクロコントローラーを組み合わせた開発ボード。コンピュータビジョンや音声AIを含むエッジ向け機械学習も標準でサポートする。
主催者によると、App Labと連携するEdge Impulseを活用することで、データ学習からAIモデルの実装までを追加設定なしで進められるという。
ArduinoおよびQualcomm Technologiesで副社長兼本部長を務めるファビオ・ビオランテ氏は、「Arduino UNO QとApp Labによって、高性能なAIベースのシステム構築に向けた参入障壁は下がっている」とコメントした。
その上で、「今回のコンテストは、世界の開発者が大胆に実験し、実社会で意義のあるソリューションを生み出せるよう後押しすることが目的だ」と述べた。
対象分野は、産業用IoT、ホームオートメーション、ロボティクス、ゲーム、社会的インパクトなど、実生活の課題解決につながるプロジェクト全般。審査では、革新性、技術実装の水준、ユーザー体験、持続可能性、拡張性を評価する。
参加対象は学生からホビイスト、プロのエンジニアまでで、経験レベルは問わない。受賞者には賞金に加え、Hackster内でのプロモーション機会を提供する。「Best in Show」受賞者には、「Maker Faire Rome 2026」の参加費を全額支援し、グローバルな舞台でプロジェクトを披露する機会を設ける。