写真=POSCO Future Mの浦項・人造黒鉛負極材工場の生産ライン

POSCO Future Mは3月16日、グローバル自動車メーカーと人造黒鉛負極材の長期供給契約を締結したと発表した。契約額は約1兆149億ウォンで、同社が2011年に負極材事業へ参入して以来、最大規模の契約となる。

供給期間は2027年から2032年まで。契約は双方の協議によって延長できる。取引先の社名については、経営上の機密保持を理由に契約満了時まで公表しないとしている。

今回の契約は、2025年10月に締結したグローバル自動車メーカー向け天然黒鉛負極材の供給契約と一連の取引の一環に当たる。POSCO Future Mは、同顧客との協力関係を正極材やリチウム事業にも広げる方針だ。

同社はこれに先立ち、2025年7月に日本の大手電池メーカーと、同年10月にグローバル自動車メーカーと、それぞれ約6700億ウォン規模の天然黒鉛負極材供給契約を結んでいる。

今回の受注を踏まえ、同社は3月5日、約3570億ウォンを投じてベトナムに人造黒鉛負極材工場を新設する方針を決めた。今回の契約によって第1段階投資分の需要先を確保した形で、今後は追加受注の規模に応じて第2段階投資を進める。

POSCO Future Mは韓国で唯一の黒鉛系負極材メーカー。2011年に天然黒鉛負極材の国産化を実現し、2021年には浦項で人造黒鉛負極材工場を稼働させ、量産体制を整えた。原料から中間素材、最終製品までを含むサプライチェーンの内製化も進めている。

人造黒鉛負極材には、POSCOの製鉄工程で発生するコールタールを活用して製造したコークスを原料として使う。天然黒鉛負極材については、アフリカなどから輸入した黒鉛鉱石をセマングムの球状黒鉛工場で加工する供給体制を構築する計画としている。天然黒鉛、人造黒鉛に加え、全固体電池向けシリコン負極材の事業化も進めている。

同社は現在、韓国国内に加え、北米やEUの複数の顧客企業と正極材・負極材の供給について協議を進めている。会社側は「サプライチェーン対応力と技術力を基盤に、事業競争力の強化と販路拡大を継続し、グローバルのトップティア電池材料メーカーへの飛躍を目指す」としている。

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