NVIDIAの最上位グラフィックスカード「RTX 5090」が、米国を中心に品薄状態となっている。単体カードの実勢価格は3500〜4000ドルに達しており、ハイエンドゲーミングPCに迫る水準まで上昇している。
TechRadarが1月19日(現地時間)に報じたところによると、RTX 5090を単体で購入しようとする消費者は、深刻な在庫不足と価格高騰に直面している。このため、一部ではRTX 5090を搭載した完成品ゲーミングPCの方が、結果的に割安だとする見方も出ている。
米主要小売りのNewegg、Best Buy、Micro Centerでは、RTX 5090の在庫切れが続いている。Amazonなどのオンラインプラットフォームでも、出品の多くはサードパーティー販売業者によるものだという。
サードパーティー経由の販売価格は、安いものでも3500ドル前後で、多くは4000ドル近辺に達している。価格比較サイトで相対的に安く見える製品も、実際には在庫切れとなっているケースが少なくない。こうした状況から、単体カードを探すよりも、RTX 5090搭載の完成品ゲーミングPCを選ぶ方が現実的だとの見方が広がっている。
実際、消費者の中には完成品PCを購入し、GPUだけを確保したうえで、残る部品を売却して費用を回収する方法を検討する動きもあるという。
RTX 5090の初期出荷分は、米国の一部Micro Center店舗で販売されていたが、1月初旬以降は大半が売り切れた。専門家は、値上がりへの警戒感に加え、供給不足の情報を受けて需要が一気に集中したと分析している。市場の状況は、発売直後のような逼迫した需給に近いという。
市場関係者の間では、今回の品薄が一時的な供給難にとどまらず、ハイエンドGPUの価格構造そのものに影響を与える可能性があるとの見方も出ている。単体GPUの価格が完成品PCに接近するなか、消費者がGPU単体ではなく、同等以上の性能を備えた完成品を選ぶケースが増えれば、メーカーやPC組立事業者の価格設定にも波及しかねない。
RTX 5090は、高性能ゲーム用途やコンテンツ制作向けの最上位モデルとして投入され、発売直後から高い関心を集めてきた。一方で、在庫不足と価格急騰が重なり、一般消費者にとっては手を出しにくい製品になっている。
また、サードパーティー販売業者から購入する場合は、配送や保証、返品対応で追加コストや手間が生じる可能性もある。専門家は、購入前に販売条件を十分に確認し、信頼できる販売元を選ぶよう呼びかけている。
今回の品薄は、単なる需給の問題にとどまらず、ゲーミングPC市場やハイエンドPC市場全体にも影響を及ぼす可能性がある。高価格帯GPUの品薄と価格上昇が長引けば、消費者の購入行動だけでなく、メーカー側の供給戦略や価格政策にも変化を促しそうだ。