NH Investment & Securitiesは1月20日、全役員の家族名義の口座を監視対象に加えるなど、内部統制の強化策を実施すると発表した。年後半には、届け出口座を対象にサンプル点検も行う。
これまで同社は、IB事業部など利益相反のリスクが高い部門の従業員に限って、家族名義の口座の届け出を受け、管理してきた。
今回の措置では、その管理対象を全役員の家族名義口座まで広げる。あわせて、届け出口座を対象にしたサンプル点検も実施する計画だ。
一連の施策は、2025年11月に発足した内部統制強化タスクフォース(TFT)が策定した「信頼強化対策」の一環。重要な意思決定を担う経営陣から厳格な内部統制基準を適用することで、管理強化の姿勢を明確にする狙いがある。
同社は、不公正取引に伴う法的リスクやレピュテーションリスクを未然に防ぎ、市場や顧客からの信頼向上につなげる方針だ。
内部統制強化TFTはこれまでにも「信頼強化対策」を公表するなど、踏み込んだ信頼回復策を進めてきた。未公表の重要情報を扱う、またはアクセスできる従業員を全社で登録・管理する「プロジェクト参加管理システム」も導入し、未公表重要情報の管理体制を強化している。
ユン・ビョンウン社長は「顧客の利益が会社や役職員の利益に優先するという原則を、経営全般に明確に反映させるという趣旨だ」と述べたうえで、「内部統制TFTを軸に、倫理経営と責任経営の体制を継続的に強化していく」と語った。
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