スイスの電動キックボードメーカーVMAXは、新型電動キックボード「VX6」「VX8」「VX2 Lite」を発表した。高性能モデルから軽量な通勤向け、実用価格帯のモデルまでそろえ、マイクロモビリティ市場で製品ラインアップを広げる。
米電気自動車メディアのElectrekによると、今回発表した3モデルは、それぞれ性能重視、軽量性重視、価格と実用性の両立という異なるニーズを意識して設計された。いずれも、欧州と米国で展開してきたVMAXのプラットフォームをベースに開発したという。
VX6は、VMAX初の高性能モデルに位置付けられる。デュアル60Vモーターを搭載し、最大出力は6000W。最高速度は制限下で50mph(約80km/h)に達し、最大50%の勾配を登坂できる。
バッテリー容量は1890Wh。大容量ながら1.8時間の急速充電に対応する。足回りにはデュアル140mm油圧ディスクブレーキと調整式の油圧サスペンションを採用し、11インチのセルフシーリング対応チューブレスタイヤや強化ステム構造によって高速走行時の安定性を高めた。米国での発売は2026年5~6月を予定している。
VX8は、軽量性を前面に打ち出した通勤向けモデルだ。フレーム、フォーク、ステムに炭素繊維製シャシーを採用し、重量は34.2ポンド(約15.5kg)に抑えた。ピーク出力1400Wの遊星ギアドライブモーターを搭載し、最大38%の勾配に対応する。最高速度は時速30kmで、都市部での移動を想定した仕様とした。
装備面では、自動輝度調整機能付きTFTディスプレイ、方向指示器、回生ブレーキ、IPX6相当の防水性能を備える。
VX2 Liteは、価格を抑えつつ実用性を重視したモデル。前輪にスプリングサスペンション、後輪にエラストマーサスペンションを採用し、乗り心地に配慮した。最高速度は時速40km、最大航続距離は約90km。10インチのチューブレスタイヤに加え、前輪ドラムブレーキと後輪回生ブレーキを組み合わせることで、メンテナンス負担の軽減も図った。多方向の方向指示器も搭載し、視認性を高めている。
今回の3機種は、単一の性能軸に寄せるのではなく、高性能、軽量性、価格と実用性という異なる需要を切り分けた構成が特徴だ。VMAXは、最高速約80kmの高性能機から、炭素繊維を採用した軽量通勤モデル、実用価格帯のサスペンション搭載モデルまでをそろえ、製品展開の幅を広げる。