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暗号資産業界では分散化が理念として掲げられているが、ブロックチェーンをまたぐ資産移転の実務は、少数の仲介基盤に大きく依存している――。こうした構図が、相互運用性の課題として改めて浮上している。

Cointelegraphが18日(現地時間)に報じたところによると、Casper Networkの社長兼CTO、マイケル・ストイアー氏は、暗号資産の相互運用性は技術論だけでなく、ユーザー体験の観点から再設計すべきだとの考えを示した。

同氏は、本来であれば利用者が意識しない裏側の処理まで、暗号資産ではユーザー自身が担わされていると指摘した。実際、ブロックチェーン間で資産を移すには、対応ネットワークの確認やウォレットの互換性の見極め、利用可能なブリッジの確認など、複数の手順を踏む必要がある。

既存の決済システムでは、利用者は現金かカードかを選ぶだけで、バックエンドの処理は自動で進む。一方、暗号資産では誤ったネットワークに送金した場合、資産を永久に失うおそれがある。こうした複雑さが、一般普及を妨げる要因になっているという。

ブロックチェーン間の資産移転は通常、ブリッジを介して行われる。ただ、ストイアー氏は、ブリッジはハッキングの主要な標的であると同時に、中央集権化を招く一因でもあるとみている。

同氏は現在の相互運用性について、Chainlink、LayerZero、Axelarといった少数の事業者が実質的に握っていると説明した。各社が独自のクロスチェーンインターフェースを構築し、どのプロトコルを有効化するかを決めることで、アクセス管理を担う構造になっているという。

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