写真=Nexon

Nexonの2025年通期業績は、売上高、営業利益ともに過去最高を更新する見通しだ。新作「ARC Raiders」が世界的なヒットとなり、欧米コンソール市場での存在感を高めたほか、MapleStoryの派生タイトルもモバイル領域で収益拡大に寄与した。

19日、ゲーム業界と証券各社の予想を総合すると、Nexonの2025年通期売上高は4兆5594億ウォン、営業利益は1兆4112億ウォンとなる見込み。前年同期比では売上高が13.7%増、営業利益が26.4%増となる。

Nexonは2024年、韓国のゲーム企業として初めて年間売上高4兆ウォンを突破した。2025年も4兆ウォン台を維持し、2年連続で大台を確保する公算が大きい。

注目されるのは、規模の拡大に加えて収益性も改善している点だ。第3四半期までの累計営業利益は1兆1122億ウォン。第4四半期には新作の寄与が本格化し、通期では1兆4000億ウォン台に乗せるとみられている。

これは、Nexonが前年第3四半期の決算発表時に示したガイダンス上限に相当する水準だ。売上高と利益の両面で、業界首位としての存在感を改めて示す形となりそうだ。

最大のけん引役は「ARC Raiders」だ。2025年10月30日に発売した同タイトルは、約2カ月で世界累計販売本数1240万本を突破した。パッケージ価格をベースにすると、売上高は7000億ウォン台に達したと推定される。

各種指標も好調だった。PCとコンソールを含む全プラットフォームで同時接続者数のピークは96万人を記録。発売後10週間にわたり、Steamのグローバル売上ランキング「トップセラー」の上位を維持した。

2018年のEmbracer Studioへの投資以降、7年間にわたって進めてきた開発組織の独立性確保と、本社のライブサービス運営ノウハウの融合が奏功したとの見方が出ている。短期的な成果を急がず、完成度を優先したことが、欧米コンソール市場攻略の足場を築いたとする評価もある。

一方で、主力IPはジャンル拡張を通じて安定収益を支えた。2025年11月6日に発売した放置型RPGのMapleStory派生タイトルは、発売6週間で累計売上高1400億ウォンを突破したと推定される。Sensor Towerの集計では、世界の新作放置型RPGで売上高首位を記録し、発売2カ月で世界の利用者数は300万人に達した。

軽量な放置型タイトルでも大きな収益を生み出せることを示し、ポートフォリオの多様化に成功したとの評価が出ている。「マビノギ モバイル」も原作の世界観を現代的に再解釈し、「2025大韓民国ゲーム大賞」で大賞を受賞した。

新作の成長を支えたのは既存の主力タイトルだ。PCオンラインゲーム「MapleStory」は、2025年12月21日時点で韓国のPCバンシェア45.07%を記録し、首位に立った。サービス開始から22年目で「League of Legends」を上回ったという。

「Dungeon & Fighter」も中国の国慶節アップデートが奏功し、売上高は2桁成長となって業績を下支えした。

Nexonは、こうした成果を株主還元にもつなげる方針だ。2026年1月までに最大1000億円規模の自社株買いを進めており、配当も前年の2倍水準となる1株30円に引き上げた。

政府の関心も高まっている。15日には、キム・ミンソク国務総理がNexonの板橋本社を訪問し、「世界3位のゲーム強国に向け、政府とワンチームになろう」と述べ、規制改革に言及した。

過去最高業績に加え、政府の後押しも追い風となる中、イ・ジョンホン代表が掲げる「2027年売上高7兆ウォン」目標の達成可能性も意識され始めている。

業界関係者は「今年のNexonの業績は単なる数字以上の意味を持つ。『ARC Raiders』で欧米コンソール市場の壁を越え、MapleStoryの派生タイトルで収益モデルの多角化を証明した」としたうえで、「ポートフォリオの質的変化が続けば、2027年の『7兆クラブ』入りも現実味を帯びる」と分析した。

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