暗号資産への関心は高水準が続く。写真=Shutterstock

暗号資産市場で、金融アドバイザーの関与が一段と強まっている。BitwiseとBetaFiの共同調査によると、2025年に暗号資産へ投資したアドバイザーの99%が、2026年も投資を維持または拡大する意向を示した。顧客資産への組み入れも広がっており、暗号資産が試験的な投資対象から本格的な資産配分先へ移行しつつある状況が浮かび上がった。

Cryptopolitanが現地時間14日に伝えたところによると、この結果は「第8回 Bitwise/BetaFi 2026 Financial Advisor Benchmark Survey」で明らかになった。回答者の32%は、2025年に顧客口座で暗号資産に投資したと回答しており、前年から10ポイント上昇した。

顧客ポートフォリオに占める暗号資産の比率も高まった。暗号資産を組み入れたポートフォリオの64%で、その配分比率が2%以上となり、2024年の51%を上回った。市場では、少額の試験導入を超え、戦略的な資産配分の段階に入りつつあるとの見方が出ている。

アドバイザー自身の保有率も過去最高を更新した。回答者の56%が個人資産で暗号資産を保有していると答え、2018年の調査開始以来の最高水準となった。顧客口座で暗号資産を直接購入できるとした回答は42%で、2024年の35%、2023年の19%を大きく上回り、投資環境の整備も進んでいることが示された。

Bitwiseの最高投資責任者(CIO)、マット・ホーガン氏は「2025年は、金融アドバイザーが暗号資産市場に本格参入した年だった」と述べたうえで、「数百万人規模の顧客に対する信頼できる案内役となった」と評価した。報告書によると、2025年にはビットコインが12万6000ドルで過去最高値を付け、主要な暗号資産も総じて上昇基調を示した。金融アドバイザーが運用する資産残高は数兆ドル規模に達するという。

ホーガン氏はまた、「暗号資産市場の方向性は、金融アドバイザーの判断にますます左右されるようになっている」と指摘した。相場変動時にアドバイザーがどう動くかが注目されていたが、現時点では買い増し意向が強いとの見方を示した。

一方、TMX BetaFiのリサーチ・編集責任者であるトッド・ロゼンブルース氏は、2025年の暗号資産関連ETF需要は非常に強かったとする一方で、今後の市場環境次第では流れが変わる可能性もあるとして慎重な姿勢を示した。ただ、アドバイザーは自身の資産と顧客資産の双方で、暗号資産の配分比率を段階的に引き上げていると回答した。

報告書によると、金融アドバイザーは単一トークン連動型の商品より、暗号資産関連株式ETFや暗号資産インデックスファンドを圧倒的に選好しており、この傾向は2026年も続く見通しだ。投資原資は株式からの振り替えが43%、現金が35%と大きく、ステーブルコインとトークン化資産への関心も30%に上昇した。関心分野としては、デジタルゴールドとしての位置付けや法定通貨の価値下落に備えるヘッジ需要が22%、暗号資産分野に関連するAI投資が19%だった。

回答者の内訳では、独立系投資顧問会社(RIA)所属が46%で最多だった。次いで独立系ブローカーディーラーが25%、ファイナンシャルプランナーが16%、ワイヤーハウスが7%、機関投資家が3%の順だった。個人ポートフォリオでの暗号資産保有率は「その他の金融専門家」が89%で最も高く、機関投資家が75%、RIAが50%、ファイナンシャルプランナーが45%で続いた。

顧客の関心も引き続き高い。2025年時点で、アドバイザーの94%が顧客から暗号資産に関する質問を受けたと回答した。2024年からはやや低下したものの、2023年の88%、2022年の90%は上回った。報告書は、金融アドバイザーが暗号資産に関する質問へ専門的に対応できる準備を整える重要性が一段と高まっていると指摘した。

今回の調査は、機関投資家と金融アドバイザー主導の暗号資産採用が加速し、暗号資産が投資ポートフォリオの周辺的な位置付けから中核資産へ近づいていることを示している。

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