暗号資産市場が米インフレ鈍化を受けて反発する中、大口投資家(クジラ)によるDogecoin、Chainlink、Uniswapへの買い増しが目立っている。ブロックチェーンメディアのBeInCryptoは14日(現地時間)、足元で注目される3銘柄の動向を取り上げた。
まずDogecoin(DOGE)は、直近で上昇基調を強めている。過去30日間の騰落率は7.6%のプラスとなった。
オンチェーンデータによると、1000万~1億DOGEを保有するクジラは、1億6000万DOGE超を追加で取得した。金額ベースでは約2350万ドル(約35億円)に相当する。日足では20日、50日の指数移動平均線(EMA)をいずれも上回って推移しており、次の上値抵抗線として0.154ドルが意識されている。
この動きは、昨年7月にDOGEが20日EMAと50日EMAを相次いで上抜き、その後73%急騰した局面と似ているとして注目を集めている。足元では20日EMAが50日EMAに接近しており、強気のゴールデンクロスが発生する可能性も高まっている。
市場では、まず0.154ドルを終値で明確に上抜けられるかが焦点だ。この水準を突破すれば、短期的な反発にとどまらず、トレンド転換を通じて0.209ドルまで上昇余地が広がるとの見方がある。一方、主要移動平均線を維持できなければ、0.115ドルまで下落する可能性も指摘されている。
次にChainlink(LINK)では、クジラの買いが2日続き、相場の持ち直しを支えている。
オンチェーンデータでは、過去24時間でクジラの保有量が5億3320万LINKから5億3342万LINKへ増加した。増加分は約22万LINKで、金額に換算すると約310万ドル(約4億6500万円)となる。
大規模な買い増しとまでは言えないものの、市場反発の局面で買い集めが再開された点は、一定のシグナルと受け止められている。
LINKは、日足終値で14.10ドルを上抜き、15.04ドル近辺を維持できるかが当面のポイントになる。この条件を満たせば、現在値から約25%高い17.62ドルまで上昇する可能性があるとの見通しが示された。クジラの再参入も、こうしたテクニカル面での反発余地を意識した動きとみられている。
Uniswap(UNI)でも、テクニカル上の転換点が近づく中で、クジラによる慎重な買い増しが確認された。
積極的に買い上がるというよりは、様子見姿勢を保ちながら保有量を徐々に積み増している状況だ。データによると、13日以降、クジラのUNI保有量は約20万UNI増えた。金額では約110万ドル(約1億6500万円)に相当する。
背景には、UNIの価格がテクニカル上の抵抗線である20日EMAの直下にあり、明確なトレンド転換シグナルを見極めようとしているとの見方がある。過去には、この水準を上抜けた後に本格的な上昇局面へ移行したケースが多かったとされる。
UNIが日足終値で20日EMAを上抜き、さらに50日EMAまで回復すれば、上昇トレンドは一段と強まる可能性がある。その場合、5.98ドル、6.57ドルといった主要な上値抵抗線を経て、最大で8.13ドルまで上昇する可能性がある。一方で、5.28ドルの下値支持線を維持できなければ、上昇の勢いが鈍り、4.74ドルまで下落するリスクもある。
今回のクジラの買い増しが本格的な上昇ラリーにつながるかどうかは、各銘柄が目先の上値抵抗線を突破できるかにかかっている。Dogecoinの0.154ドル、Chainlinkの14.10ドル、Uniswapの5.98ドルを明確に上抜けられるかが、今後の相場の方向感を左右しそうだ。