米上院は、ステーブルコインを保有するだけで報酬を付与する仕組みを禁止する内容を盛り込んだ暗号資産市場構造法案の修正案を公表した。暗号資産業界と金融業界の対立が一段と強まる可能性がある。The Blockが13日(現地時間)に報じた。
修正案では、ステーブルコインの単純保有に対して報酬を支払う仕組みを禁止する一方、取引や流動性供給といった活動に伴う報酬は認める。The Blockによると、この条項は民主党のアンジェラ・アルソブルックス上院議員が提案し、上院銀行委員会が修正案に反映した。
ステーブルコインの報酬を巡っては、銀行業界と暗号資産業界の対立が続いている。銀行側は、2025年に成立したGENIUS法が流動性リスクを高めかねないと警戒しており、Coinbaseなどのプラットフォームによる報酬提供を問題視している。
これに対し、暗号資産業界は規制が過度だとして反発している。Coinbaseは、報酬プログラムに対する規制が強化されれば、市場構造法案への支持を撤回する可能性があると警告した。
修正案には、暗号資産開発者を保護する条項も盛り込まれた。シンシア・ルーミス上院議員とロン・ワイデン上院議員の提案を反映したもので、ソフトウェア開発者やインフラ提供者が金融仲介業者と見なされないようにする内容だという。The Blockは、オープンソースへの貢献者が規制上の責任を問われるとの懸念を和らげる狙いがあると伝えている。
法案は上院銀行委員会の承認を経て、農業委員会との調整後に本会議に送られる見通し。その後、下院を通過した「デジタル資産市場明確性法」(Clarity法)との調整を行い、最終案を確定した上で、トランプ大統領の署名を得る必要がある。