Deepgramが、シリーズCで1億3000万ドル(約195億円)を調達し、あわせて音声AIスタートアップのOfOneを買収する。SiliconANGLEが13日に報じた。調達後の企業価値は13億ドル(約1950億円)。外食やドライブスルー向けの音声注文分野に事業領域を広げる。
シリーズCはAVPが主導した。既存および新規投資家として、Alkeon、In-Q-Tel、Madrona、Tiger、Wing、Y Combinatorのほか、コロンビア大学、Twilio、SAP、Princeville Capitalが参加した。
Deepgramは、アクセントの違いがあっても人の発話を高精度で認識できる音声認識エンジンを手がける。ユーザーが会話の途中で発話を挟んだ際に、即座に応答を切り替える割り込み機能も備える。
スコット・スティーブンソンCEOは「リアルタイム音声AIは500ミリ秒以内に応答する必要がある」と説明した。2025年に入り、消費者はSiriのような既存の音声技術を超える形で、音声AIの可能性を認識し始めたとの見方も示した。
同社はこれまでに、音声合成システム「Aura-2」、リアルタイム音声文字起こしモデル「Nova-3」、チャットボット向けの対話音声認識モデル「Flux」などを開発してきた。現在は1300社超がDeepgramのAPIを利用しているという。
OfOneの買収により、Deepgramはレストランとドライブスルー市場への展開を本格化する。OfOneの技術は「Deepgram for Restaurants」の中核となり、リアルタイムAIに基づく注文システムの精度と処理速度の向上につなげる考えだ。
スティーブンソンCEOは「小売が音声AIの最初の大規模な接点になる」と述べたうえで、「複雑なドライブスルー環境でもAIが正確に機能するよう、技術を進化させている」と語った。