クラウドストレージを手掛けるWasabiが、7000万ドル(約105億円)を調達した。SiliconANGLEが14日(現地時間)に報じた。今回の資金調達に伴う評価額は18億ドル(約2700億円)だった。
調達した資金は、人工知能(AI)ワークロード向けに最適化したストレージ需要の拡大への対応に充てる。デイビッド・フレンドCEOは、「今回の投資は、ハイパースケーラーに代わる選択肢を探す企業やAI開発者の関心を反映したものだ」と述べた。
Wasabiは、従来のハードディスクベースのストレージに加え、高性能なAIの学習・推論を支える領域へと事業を広げている。Pure Storageが今回の投資に参加したことも、こうした戦略に沿った動きとみられる。
Wasabiは2017年の設立以来、定額制の「Hot Cloud」ストレージを提供してきた。データ取り出し時の手数料をなくすことで、大手ハイパースケーラーとの差別化を進めてきた。
近年は、AIインフラ市場でストレージコストの重要性が高まる中、AIや機械学習の学習用途向けにNVMeベースのストレージを投入した。あわせて、AIを活用したメタデータのタグ生成機能も追加している。
2025年12月には、ランサムウェアや内部不正への対策として、複数ユーザーによる認証がなければアクセスできないバックアップ機能「Covert Copy」も発表した。
マイケル・ベイヤーCFOは、「セキュリティ機能に対する顧客の反応は良好だ。AIの普及がストレージ市場の変化を加速させている」と語った。
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